社会体制が違う国の僕らやから思うのか、とても空想的神話的に思える登場人物達の在り方である。
でもこの物語はロシア革命後の混乱を経てソビエトが成立した後頃の疲弊した人々が描かれているのであり、映画の作…
一度みたら忘れられない独特の色彩感覚。琥珀色/毒を含むような緑青の色/深い夜を吸いこんだ水の色/色素がとんだ森の色。その印象はどれも強烈で、色調は豊かだけれど震えるほどつめたい。カラーとモノクロの混…
>>続きを読むユーロスペース のソクーロフ特集より。
ロシア(旧ソ連)の映画は難解というイメージだったが、まさに難解極まりない作品だった。
今作が大学の卒業制作で作られたもので、政府によって上映禁止にされ、しばら…
恐ろしいほどスローテンポ。登場人物の会話も間が凄い。カメラも動きに乏しく、劇伴も少ないのでとても抑制的。何も起こらないシーンをじっくりと見せておきながら、大胆な省略編集をするので異様なテンポ感になっ…
>>続きを読む渋谷のシアター・イメージフォーラムにて。私はソクーロフをこの作品を観るまで何も知らなかったので、以下に、自分の勉強を兼ねて、この映画のいきさつを適当にまとめながら、感想を書いた。
ソクーロフ①
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おそらくは個人の苦悩に歴史的な視座を交錯させたかったのであろうが、多用される暗転、集合写真や記録映像のインサートが映像美の恍惚感を断ち切ってしまう。見つめ合う男女の切り返しをディゾルブ→陽光によるフ…
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