暴悪
カラッとした演出で抑圧された環境を描いている分、ストーリーが進み二人の「懸命」さが明確になってくるほど虚無感が大きくなっていった。
成しえたものがないワンダが抱える多くの問題は明瞭。
“Mr…
本当にダメな主人公だった。
主人公を救ってあげたくもなるが、何が幸せで何が不幸せなのかは人それぞれなので、もしかしたら主人公は幸せだったのかも。
それか、何も考えていないか。
アメリカンニューシ…
例えとしては良くないが、飼い主に虐待されながらも尻尾を振っているバカ犬を見たときの哀しさに似た印象が残った。
映画的な嘘(矛盾)が気にならないわけでは無いが、アメリカンニューシネマの名作となっていて…
【ダメ女】
アメリカ映画、バーバラ・ローデン監督・脚本・主演作品、1970年。
女優で監督でもあるバーバラ・ローデン(1932~1980)の作品。ローデンはエリア・カザンの妻としても知られる。
…
初見は「俺たちに明日はない」(1967)のボニー&クライドの様な印象を受けましたが、そんな派手なドンパチもなく、淡々と進んで行きます。
最後のシーン見て「え?これで終わり?」
と思いましたが、ワン…
徹底して小さな声で語られた、この実存感覚の痛切さ。本当に切実なことは、いつでも小さな出来事として起こり、だからこそ小さな声で語られなければならないことを、あらためて思う。それは、ほとんど震えに近い。…
>>続きを読む配信でやっと観た。数年前の劇場公開時には体調悪くて行けなかった
アンチヒロイン、アンチスペクタクル、アンチクライマックス。目に焼き付くのは、石炭の山、ハンドバッグ、具抜きハンバーガー、ワンダのあてど…
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