まず、初めて「犬神家の一族」(監督 市川崑)を観た時、人物相関図を書かなきゃ訳が分からなくなったもんだったが、今回のこの作品もまさに登場人物の複雑さに戸惑った。
しかし、シャブロルは他の作品同様、決…
不穏なオープニングにゾクゾク…
ややこしいブルジョワ一族の話なんですけど、母親が市議会に立候補しているという設定はおもしろかったです。
選挙活動中、「この一族は誰かを殺してて呪われている!」という怪…
登場人物は全員まともではないが、では観ているあなたはまともですか?と言わんばかりの物語で普通に楽しかった。
「華麗なる一族」的なメロドラマではあったが、若い女に本当に目がなくて母親の選挙を応援しな…
フランスのヒッチコックと呼ばれたクロード・シャブロル監督、2本目の鑑賞。
ボルドーのブルジョワ一家の複雑な人間関係を描き、そこに過去と現在が絡んでいくサスペンス。
タッチは軽妙だけど、やることがエ…
あるブルジョワ一家の秘密の話だけど、近親相姦と反ナチスが裏テーマとして匂う匙加減が絶妙。後半のたたみかけと、オープニングに繋がるラストが観終わって余韻を残す。
複雑な人間関係や過去の出来事を怪文書…
時間は存在しない
今が永遠に続くだけ
奥の方からワルツが聴こえてくる
それもかなり低音の
言葉の背後にある感情
重なりあい年月をかけて機が熟す
恐らく怪文書は夫の後ろめたさから妻への嫉妬…
【濃度の高い呪縛に纏わりつかれる一族】
久々のシャブロル監督作品の感想文でございます。
あまり推されていない印象ですが個人的にかなり好きなやつでした。絶品。
オープニングカットの時点で素晴らしい。…
広大な所有地と莫大な財産を持つヴァスール家。家主のジェラールと妻アンヌは再婚同士。アンヌは選挙に出馬予定だったが…3年振りにアメリカから戻って来たフランソワはジェラールの息子。アンヌの連れ子であるミ…
>>続きを読むフランス、ボルドー。
ブルジョア一家ヴァスール家。
アメリカから帰国したフランソワ。
彼の帰国を喜ぶ義妹ミシェル。義母アンナは市長選挙で多忙な毎日を送っていた。夫ジェラールはそれが不満だった。それら…