【濃度の高い呪縛に纏わりつかれる一族】
久々のシャブロル監督作品の感想文でございます。
あまり推されていない印象ですが個人的にかなり好きなやつでした。絶品。
オープニングカットの時点で素晴らしい。…
まず、初めて「犬神家の一族」(監督 市川崑)を観た時、人物相関図を書かなきゃ訳が分からなくなったもんだったが、今回のこの作品もまさに登場人物の複雑さに戸惑った。
しかし、シャブロルは他の作品同様、決…
緊張と弛緩の絶妙なバランス。フランス華麗なる一族の空気感なのか、超絶シリアスなのにどこかのほほん。横溝ばり。実は叔母さんが主役。シャブロルのカメラはいちいち洒落てる。ラストシーンのチョイスの素晴らし…
>>続きを読む不穏なオープニングにゾクゾク…
ややこしいブルジョワ一族の話なんですけど、母親が市議会に立候補しているという設定はおもしろかったです。
選挙活動中、「この一族は誰かを殺してて呪われている!」という怪…
登場人物は全員まともではないが、では観ているあなたはまともですか?と言わんばかりの物語で普通に楽しかった。
「華麗なる一族」的なメロドラマではあったが、若い女に本当に目がなくて母親の選挙を応援しな…
フランスのヒッチコックと呼ばれたクロード・シャブロル監督、2本目の鑑賞。
ボルドーのブルジョワ一家の複雑な人間関係を描き、そこに過去と現在が絡んでいくサスペンス。
タッチは軽妙だけど、やることがエ…