【濃度の高い呪縛に纏わりつかれる一族】
久々のシャブロル監督作品の感想文でございます。
あまり推されていない印象ですが個人的にかなり好きなやつでした。絶品。
オープニングカットの時点で素晴らしい。…
殺人の凶器がデスクライトというのが良い。犯行現場を照らす光が印象的。死体が階段からずり落ちそうになって二人で思わず笑ってしまうシーンは『ハリーの災難』のような不謹慎さがあって、ここが最も良い点だと思…
>>続きを読むまず、初めて「犬神家の一族」(監督 市川崑)を観た時、人物相関図を書かなきゃ訳が分からなくなったもんだったが、今回のこの作品もまさに登場人物の複雑さに戸惑った。
しかし、シャブロルは他の作品同様、決…
緊張と弛緩の絶妙なバランス。フランス華麗なる一族の空気感なのか、超絶シリアスなのにどこかのほほん。横溝ばり。実は叔母さんが主役。シャブロルのカメラはいちいち洒落てる。ラストシーンのチョイスの素晴らし…
>>続きを読む不穏なオープニングにゾクゾク…
ややこしいブルジョワ一族の話なんですけど、母親が市議会に立候補しているという設定はおもしろかったです。
選挙活動中、「この一族は誰かを殺してて呪われている!」という怪…