排外主義がのさばる今、見るべき映画かもしれない。北海道の親戚がいるので「〜でしょ」が「〜っしょ」になるのは耳馴染みがある。南果歩は朝鮮人の役ではないので最初ちょっと混乱した。
撮影が凄い。寒々しく…
圧倒的ヒロイン南果歩回。
彼女なしではこの映画は成り立たない。方言ガチガチの日本語が聞き取りにくくて理解できないところは確かにあったけど、それなしに“理解させない”作りであったのは確か、でもそれが良…
「泥の河」の小栗康平、2本目の監督作品。原作は李恢成。在日の青年(呉昇一)と、日本人の少女(南果歩)の恋と別れ。激しさを押さえた静かな演出。それが少々退屈な作品にしている。題材に新鮮さが感じられない…
>>続きを読む朝鮮半島を直視した真摯で静謐な視点、小栗康平監督の清澄な作家性を際立たせた秀作だった。差別を声高に叫ばずに、小さく咲いた純愛に光を当てる。薄幸のヒロインに抜擢された南果歩の微妙に変化する表情の演技を…
>>続きを読む冒頭、殿山泰司との車内のシークエンス(少し大島渚調)は工夫がみられる。ほぼ固定カメラ。豚小屋に向かうショット、手漕ぎボートを乗ろうと駆けていくショット(白のワンピースの南果穂だけ半袖、道端に落ちてい…
>>続きを読む戦後10余年の日本。
在日韓国人の青年が韓国人の養父と日本人の養母に育てられた女性と出会う。
日本生まれ日本育ちの私には二人の気持ちにしっかりと寄り添う事が出来ないけど、似た境遇にある人達には大い…
朝鮮語と日本語の北海道/東北方言が混ざっており台詞を聞き取ることができない部分もあった。朝鮮語のみで話している部分には字幕がついていたが、呼びかけの言葉や短いセリフには字幕はつけていないようだった。…
>>続きを読む北海道のシーンも多いので、グレーがかった暗めの画面が続き気持ちが暗くなりました。
明るく描く題材ではないのでしょうがないですが、『泥の河』は、同じく重い題材ながらまだ小さい子供がほとんどのシーンに出…