たくましい女とまぬけな男を描いている
作品だなと感じました。
春雄ちゃん(雪子の息子)だけが
まともな男だね。
華々しい銀座のイメージから
離れた現実を生きる
母の顔の雪子。
石川と出会い、
女の…
作中の言葉で言うなら「夜空に映らない無数の星々」のような人たちを掬い取った作品。結局若さには勝てないのねーというのが切ない。
冒頭のシーンがラストにも反復し、またいつもの日々が続いていく。
202…
小津の『お早よう』に出てきそうな子供が登場するが、物語は完全にアダルトな銀座の夜の街の世界。大人の世界と子供の世界が交差するのが面白い。
成瀬は『流れる』のような、夜の女たちの日常を描いた作品が面白…
嘘をつくことによる商売と生活との境目が曖昧になり崩れそうになるところを後輩の恋愛からはっきりさせることを教わる。
銀座に生きる人を星に例えるシーンがすごくいい。成瀬にしてはあまりカットのキレがよくな…
成瀬、イイ。“めし”の前に、こんなに見事な機微を、今でも古びない女性像を描いていようとは。
銀座を根城に、夜のバーを営み、女手一つで小学生を育てるヒロイン田中絹代。
戦後間もない頃、母として逞しく…
・銀座で生きる人々を星々に例えるくだりが実質『夜明けのすべて』で良かった。
・女性が男と会う前にせかせかと化粧する姿を成瀬さんは色んな作品で入れ込んでくる。女性の「女」の部分の表出の一つとして入れ…
男の子を育てながら銀座で女給をしている雪子(田中絹代)
銀座には星の煌めきがあるが、その影では名もない光の弱い星もある、雪子はその例えのように健気に生きている
戦後、銀座の市井の様子が丁寧に映さ…
主人公の雪子(田中絹代)は女手一つで5歳の息子春雄を育てています
解説でも、劇中のセリフにも“女給”さん、とありますが、見る限りホステスさんでしょうか?
【脱線①】
で、劇中出てくるお札、デカっ
…
田中絹代と香川京子がただ並んでいるだけでバランスの良い画面になると感じる
子供に関する挿話と、田中絹代と香川京子の「女の生き方」としての主題があまりリンクしない点に本作の散漫なイメージに繋がるのでは…