別にこれっていう出来事があるわけじゃない。日々の機微と人々の交差を見てるだけなんだけど、昔の映画はセリフとか見せ方が上手いなと思う、退屈に感じさせない。
主人公の人生を本当に見ているような、覗いてる…
成瀬巳喜男監督が戦後のスランプから脱するきっかけになったとされる一本。銀座のネオン街を生きる女給の生き様をスケッチする。原作は夜の銀座を得意とした風俗作家・井上友一郎の同名連載小説。
1950年銀…
スランプに陥った成瀬復活のきっかけとなった作品といわれている。が、戦争直後東宝に押し付けられた映画の監督を無理くりやらされていた成瀬が、フリーになって撮りたい映画を作りはじめた時期の作品といった方が…
>>続きを読むたくましい女とまぬけな男を描いている
作品だなと感じました。
春雄ちゃん(雪子の息子)だけが
まともな男だね。
華々しい銀座のイメージから
離れた現実を生きる
母の顔の雪子。
石川と出会い、
女の…
作中の言葉で言うなら「夜空に映らない無数の星々」のような人たちを掬い取った作品。結局若さには勝てないのねーというのが切ない。
冒頭のシーンがラストにも反復し、またいつもの日々が続いていく。
202…
小津の『お早よう』に出てきそうな子供が登場するが、物語は完全にアダルトな銀座の夜の街の世界。大人の世界と子供の世界が交差するのが面白い。
成瀬は『流れる』のような、夜の女たちの日常を描いた作品が面白…
嘘をつくことによる商売と生活との境目が曖昧になり崩れそうになるところを後輩の恋愛からはっきりさせることを教わる。
銀座に生きる人を星に例えるシーンがすごくいい。成瀬にしてはあまりカットのキレがよくな…
成瀬、イイ。“めし”の前に、こんなに見事な機微を、今でも古びない女性像を描いていようとは。
銀座を根城に、夜のバーを営み、女手一つで小学生を育てるヒロイン田中絹代。
戦後間もない頃、母として逞しく…