男はつらいよ 寅次郎真実一路の作品情報・感想・評価

「男はつらいよ 寅次郎真実一路」に投稿された感想・評価

チェケ

チェケの感想・評価

3.5
大原麗子派「模範的」すぎてあまり印象に残らない。米倉斉加年の追い詰められた表情、蒸発後の解放された表情の演じ分けが凄い。今作は寅の身勝手な言動の不快指数が高め。寅VSおいちゃんの怒鳴りあいが下條正巳だとシリアスに寄りすぎてしまう。森川信ならお腹を抱えて笑える場面になっていたと思う。粗野な美保純と酷使される桜井センリが面白い。ラストの寅とポンシュウの名コンビぶりもたまらない。
寅さんで特撮が見れるとは思わなかった
美保純はいいキャラしてるよほんと
三四郎

三四郎の感想・評価

3.8
里の秋。この歌、好きなんだよなぁ。たしか吉田拓郎もこの歌が好きだと、いつかラジオで言っていた気がする。
戦争へ行った父が無事で帰ってくることを願う、そんな淋しく悲しい歌。悲しいと言うより優しくあたたかい歌と言った方がいいのかしら。元々の歌詞は戦意高揚だったのだが…。

大原麗子が寅さんも旅館に泊まればいいのにと言い、寅さんがあらぬ噂が立つといけないからと断るシーン…。大原麗子の「つまんない寅さん…」は、ドキッとするような艶な科白だ。人妻だから言えるのか…漱石の『三四郎』や『行人』を思い出してしまった。
今回の寅さんは、無法松のようだった。
大原麗子がめちゃくちゃ美人。特に声が上品で色っぽい。今回の寅さんは、初めから叶わぬ恋だったが、世話を焼くうちにだんだん自分の良心と対話していく。そして、いつものラスト。今回はなかなか渋い。常識はないけど、恋愛の筋は通す寅次郎。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.7
シリーズ34作目。マドンナは2度目の登場の大原麗子。

いつもは勝手に行方をくらませては周りを心配させる寅さんが、今作では失踪した男を探す側に回るという一風変わったストーリー。しかし、寅さんが逆の立場に立つことで自分の振る舞いを反省するなどという単純な話ではなく、人妻であるマドンナに惚れた寅さんは「このまま夫がいなくなれば」と期待してしまった自分の浅ましさに気づいて絶望してしまうという辛い物語でした。

そういう悲しい話なのですが、「奥さん、オレはきったねえ男です」と別れを告げながら、間違って押入れの襖を開けるという、泣かせながら笑わせるシーンは絶品でした。

笑いといえば、前回初登場の美保純がレギュラーとなり、口の悪いはすっぱ娘として随所で笑いを提供してくれるのも最高でした。

マドンナの大原麗子は2度目の登場ですが前回とは別人の役。彼女の夫役は、お巡りさん役で準レギュラーのはずの米倉斉加年。山田監督はお気に入りの役者を違う役で再登場させるのに躊躇いはないみたいだけど、やっぱりちょっと違和感はありますよね。
旦那さん、なかなかの社畜っぷり。
景色がボヤ~と見えて、何もかも忘れて遠くに消えたくなる…みたいな感覚や気持ちはちょっと分かるかもしれない。。
忙しすぎる(というか睡眠時間があまり無い)のは本当にダメな事と思う。

観ていて「通勤に時間かかるのが負担なら単身赴任すればいいのに…」と思ったけど、郊外に住みたくて家を買ったのは旦那さん自身なのでそんな事したら何をやってんのかって話になるしなぁ。
転職もこの時は今ほどはすっとできなかったのかもしれないし…。

きっとあんな状態になる前にちゃんと会話をしとくべきだったんやな、この夫婦は。
そしたら寅さんもあんな気持ちにならなくて済んだのに。
寅さん、これは気の毒というか、せつないなぁ。。
旦那さんが帰って来なければ…なんて考えてしまって自己嫌悪するのが人間らしい。
でも、寅さんでも奥さんでもいいから、旦那さんに一発くらい張り手してやれば良かったのにと思った。それくらいしても何にもバチは当たらんよ。

津嘉山さんはこの時からめっちゃイイ声。
米倉斉加年さん。主役に‼️
大原麗子さん……綺麗だった👍👍
「つまんなくたって仕方ない!」

「奥さん………… 、俺は、汚っだねえ奴です
ごめんなすって」

馬鹿正直すぎるはほどまっすぐです!
こんな時についつい流れでそうなってしまう人だって居るのでしょうがどちらも心が弱ってるのに、そして間違えてはいけない時なのにね

たしかに「つまんない」と言われても仕方ないけど
そんなもんじゃないっしよ、人の道はさ
冒頭、寅さんが博の家に泊まるという珍しいパターン。何作目だったか、寅さんが初めて来た時、「お兄ちゃんの部屋よ」ってさくらに言われて、寅さん涙ぐんでたよなぁ。あの場面はジーンときた。

でも、今回の滞在に笑顔はなくて。涙を流しながら朝食を作るくさくらの姿が切ない。寅さんが無銭飲食の類をしてさくらを困らせるパターンは何度も出てくるけど、ちょっと嫌だなぁ。

そして本編。
とにかく大原麗子が色っぽい……彼女を見ているだけで十分元がとれそう(?)

旅館で寅さんが間違えて押入れの扉を開ける場面は、シリーズの中でも屈指の笑いどころだと思ってます。いやでもこれ、誰しもが経験したことあるんじゃないか?笑

満男の存在感が、回を重ねるごとにどんどん増していきますね。昔は食卓で会議が行われているとき、いつも仏壇のある間で1人遊んだり、つまんなそうにしていたけど、もう大人たちに混じって話を聞いたりしていて面白い笑
大原麗子は若い頃より、この頃の方が美しいな。
エンディングはシリーズの中で一番好き。
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