911テロ以降、移民希望者や不法滞在者に対して厳しい措置を取るようになったニューヨークを舞台に、妻を無くした孤独な初老の大学教授と移民青年その恋人その母親との心の交流を描いた社会派の人間ドラマ。
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とてもいい映画。
細かい描写がとてもいい。
孤独な初老の男性。
星条旗、自由の女神、船でやってくる移民の真似、心を開かない黒人の彼女、息子の嫁を「とても黒い」と言う母親、冷たい役所の窓口。
この…
マイネームイズハーンでも述べたけど、9.11以来のアメリカにおける移民差別や警戒心は凄いものだったのだと改めて知らされる。日本でも移民受け入れが進んでテロが起これば同じ事になるだろう。
でもこの映画…
ジャンベのリズムに乗せてマンハッタンを舞台に老人と若者のシンパシーを描く。しかも9.11以降のアメリカの影までをも浮き彫りにし、忘れられないラストへ。後半深みに欠く描写がありそこだけが惜しまれるが、…
>>続きを読むいつか真夜中の公園でふたり寄り添いながら聴いたジャンベの音を思い出したな…
妻を亡くして心を閉ざした堅物のコネティカットの大学教授のウォルターは、毎日繰り返しのただ生きることをこなす味気ない生活を…
最初は老人と移民の青年との心温まるヒューマンドラマなのかと思って観てたら、些細な事から事態はどんどん深刻になっていって、9.11以降の移民問題が根深く残っているのだと感じられた。
ラストのシーンのウ…
一生記憶に残るラストシーン
人生の幸福な瞬間を終え、命が終る瞬間をひたすらに待つばかりだった主人公の或る出会いの話
映画の最後で、彼は黙々とジャンベを打ち鳴らし、音は空間にこだまする。
彼が何…
"Sir, step away from the window."
NYCのブロードウェイ・ラファイエット駅でジャンガを叩くウォルターのドラムのビートがサブウェイの雑音に掻き消されて、映画は終わ…