質屋の作品情報・感想・評価

『質屋』に投稿された感想・評価

マ

マの感想・評価

4.6

ホロコーストの苦しみを ただただ単純に過去のものとして、その当事者だけが完全に1人で抱え込むものとして描いては絶対にいけない という意識から溢れ出る"現在"の厳しいフラッシュバック。
思考を放棄して…

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 ホロコーストを生き残った孤独な男の話

 ユダヤ人という理由で妻子を殺された大学教授「ソル」は、人間不信に陥り、金だけを信じて質屋を営むようになる。従業員や彼を慕う女性の心遣いにも、彼は自分の周囲…

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シドニー・ルメット監督によるホロコーストを一人生き残ってしまった男を描いた背筋の凍るような恐ろしい一作。
自らの悲惨な経験を言葉にすることもできずに孤独を深める主人公の姿、そこには癒しも救いもなく深…

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eop421

eop421の感想・評価

4.2

助けたい、役に立ちたいと思う他人にとって自分は何もしてあげられないと知った時の絶望感。そんな感情が画面から伝わってくる、ある意味怖い作品。
家族知人を援助している金の出所が、実はマフィアによる悪行か…

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質屋にはさまざまな客が出入りして特定の職業ジャンルの映画のように思えたが、後半の流れが秀逸。
序盤のフラッシュバックする過去、サブリミナル効果のように挿入され、その時間は徐々に長くなり、明らかになる…

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このレビューはネタバレを含みます

✨2024年8本目✨

昨今の韓国映画のような趣を見せる。
ノワールというか、鑑賞後ドスンと心を突かれるような虚無感を得る。

主人公のナザーマンはニューヨークの質屋で働いている。無口で無愛想。時折…

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mare

mareの感想・評価

4.0

感情を失ってしまった質屋の男の心理スリラーともいえるドラマで会話劇の緊張感が持続する作風がたまらない。人物の細かい所作や情景からサブリミナル的に脳裏に蘇る忌まわしき記憶、トラウマが徐々に平常心を蝕ん…

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T

Tの感想・評価

-

ユダヤ人迫害で妻子を殺され生きる屍となった質屋の男。野心も希望も楽しみも何も無い。飯食って寝るだけの虚無生活を送りながら他人と関わらず淡々と毎日を過ごす孤独な男。
ロッド・スタイガー、感情の琴線に触…

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Albert

Albertの感想・評価

-

シドニー・ルメットっていい映画とるね。12人で有名だけどこっちのほうが個人的にはいい映画かな。おせっかいダル絡みおばさんが私には何も〜って言うシーンはとてもよかった。リアリズムを突き詰めてたのにラス…

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このレビューはネタバレを含みます

シドニールメット監督繋がりで、『旅立ちの時』を思い出した。わたしはその原題の、Running on Emptyが好きだ。空虚の上を進み続けること。それは思想の為に自分の人生を犠牲にし、子どもたちにも…

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