「フェイクには本物と違うよさがある。
気を遣わないし、面倒がない」
ビフォアサンライズ的なタイムリミットがある中での即席カップルのストーリーに、贋作というテーマが入ることによって、そもそも映画とい…
自著「贋作」の講演でトスカーナを訪れた作家と、現地に住む子連れ女の不思議なドライブから、眩暈に充ちる男女の駆け引きへ。
アッバス・キアロスタミ監督が、ジュリエット・ビノシュへ当て書きした脚本の、シ…
このレビューはネタバレを含みます
車に乗った2人がなんてことない雑談を交わしながら、車窓から見える風景を垂れ流し続けるシークエンスで急に映画がキアロスタミ然とし始めるのがすごい。後半の会話劇はベルイマン的な緊張が走るも、どこまでが演…
>>続きを読む最初関係性が定まらないとこから進むにつれ明かされていく関係性、意識の流れが感じられる魅力的な会話と洗練されたドライな美しさを持つ監督特有の絵が上手に一つの作品に纏め上げられていて格好いいの一言につき…
>>続きを読むちょっと凄すぎないか…?
本物/偽物の二元論的な価値観からそれらが捨象されあらゆる境界が曖昧になった世界で、その日初めて出会った(とされる)男女が「15年連れ添った倦怠夫婦」を演じることになり…とい…