トスカーナの贋作に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「トスカーナの贋作」に投稿された感想・評価

くぼた

くぼたの感想・評価

5.0
おもろい
映画という言語自体を問い続けた作家の一つの到達点になっている

オリジナル/コピーの問題を主題に、現実/虚構の境目を曖昧にしている

最初関係性が定まらないとこから進むにつれ明かされていく関係性、意識の流れが感じられる魅力的な会話と洗練されたドライな美しさを持つ監督特有の絵が上手に一つの作品に纏め上げられていて格好いいの一言につき…

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レ

レの感想・評価

4.2
熟年夫婦という設定でなくてもよかったのではと思いつつも、自身のフィルモグラフィで一貫して描いてきたテーマをこういう形で結実させていることにかなり興奮しました
ふかい

ふかいの感想・評価

4.8

ちょっと凄すぎないか…?
本物/偽物の二元論的な価値観からそれらが捨象されあらゆる境界が曖昧になった世界で、その日初めて出会った(とされる)男女が「15年連れ添った倦怠夫婦」を演じることになり…とい…

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塩湖

塩湖の感想・評価

5.0
キアロスタミとの出合いの作品。知らない同士の男女がいつの間にか夫婦になって喧嘩しはじめるのが訳わからなくて目が釘付けになった。見終わったあとに続けてもう一度見直したのはおそらく本作が初めてだと思う。

主演がビノシュというスターであることからも明らかなように、この映画の虚実うんぬんってのは結局映画の内部でのみ起こっていることで、その点では『友だちのうちはどこ』〜『オリーブの林を抜けて』とはだいぶ事…

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れおな

れおなの感想・評価

4.8
・すごい映画だった
・ベットの上に寝そべる露出度高めなジュリエット・ビノシュに普通に勃起した
・主演の男優についてはあまり知らないが、知的で作り物めいた雰囲気を出すのがとても上手くて名演だと思った

このレビューはネタバレを含みます

なんとキアロスタミ版「ビフォア・サンライズ」でした。

原題は”certified copy”。
真正とは何か。コピーに価値はあるのか。いつの時代もそそられるテーマ、その答えは序盤から示されている。…

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K

Kの感想・評価

4.4
全ては解釈しだいで嘘にもホントにもなり得るのだから、"本当の"とか"本当は"なんて枕詞は意味を持たない。夫婦ごっこが終わったあとも鳴り止まない鐘の音が印象的

このレビューはネタバレを含みます

「オリジナルと贋作」という主題とその変奏(「自然/芸術」「現実/虚構」「理想/現実」など)を一組の男女の会話劇に集約させ、最後に脱構築する怪作。
のちにオリヴェイラ『神曲』を観たことで気づかされたが…

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