最初関係性が定まらないとこから進むにつれ明かされていく関係性、意識の流れが感じられる魅力的な会話と洗練されたドライな美しさを持つ監督特有の絵が上手に一つの作品に纏め上げられていて格好いいの一言につき…
>>続きを読むちょっと凄すぎないか…?
本物/偽物の二元論的な価値観からそれらが捨象されあらゆる境界が曖昧になった世界で、その日初めて出会った(とされる)男女が「15年連れ添った倦怠夫婦」を演じることになり…とい…
主演がビノシュというスターであることからも明らかなように、この映画の虚実うんぬんってのは結局映画の内部でのみ起こっていることで、その点では『友だちのうちはどこ』〜『オリーブの林を抜けて』とはだいぶ事…
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なんとキアロスタミ版「ビフォア・サンライズ」でした。
原題は”certified copy”。
真正とは何か。コピーに価値はあるのか。いつの時代もそそられるテーマ、その答えは序盤から示されている。…
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「オリジナルと贋作」という主題とその変奏(「自然/芸術」「現実/虚構」「理想/現実」など)を一組の男女の会話劇に集約させ、最後に脱構築する怪作。
のちにオリヴェイラ『神曲』を観たことで気づかされたが…