出来ごころの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『出来ごころ』に投稿された感想・評価

shunsukeh

shunsukehの感想・評価

3.0

浪曲が演じられている寄席の場面が始まりである。ここで描かれる場面が暗示的である。
浪曲に聴き入る客が座る座敷に冴えない財布が落ちている。一人がそれを拾って中身を見ると何も入っていない。彼はその財布を…

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azkyon

azkyonの感想・評価

3.9

本来は無声映画なんですけど、私が見たのは「新音声版」だったようで、寺田農、倍賞千恵子の声が入ってました。

無声シーンでも役者さんの表情や動きが豊かなので、見ているうちに頭の中で勝手にセリフが出てく…

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普通に海に飛び込んで家に帰るかんじが素晴らしい。

後年の小津作品に比して構図に緩さを感じました。

演芸場で財布をめぐる出来ごころから、長屋に身を寄せた女性に抱いた出来ごころへと。間抜けで気のいい喜八とハンサムで無愛想な次郎の間で、春江は想う人には想われず…
といっても、「男2人女1人の関係は男同…

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REM

REMの感想・評価

1.7

2024-02-15 wowow
新音声版
習俗やテンポが古いのは想定内。リズム、センスは意外と古びてない。問題は、行動原理や価値観。まあ、それはそうなんだけど。落語だと思えればよかったのかも。
そ…

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Uni

Uniの感想・評価

3.6
喜八の温かい笑顔、いいなぁ
次郎さんもだけど、この時代にすでにこんなシュッとしたイケメンいるの?ってびっくりした
富坊の変顔

小津安二郎監督の戦後復帰作「長屋紳士録」の世界であり、山田洋次に引き継がれた坂本武主演の喜八物シリーズの第1作。冒頭の寄席浪花節でのやり取りからして、下町人情を秀逸に描いた傑作なのだが、小津映画の醍…

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shino

shinoの感想・評価

3.8

WOWOWで観賞。

「出来ごころ」というタイトルにすごく惹かれた。 見ながら出来ごころで何かしでかして良くない事が起きるのではないか…、また すごく情に厚いのだけど言葉が悪くて 色んな意味でハラハ…

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adeam

adeamの感想・評価

2.5

坂本武が人情に厚い庶民の男を演じて人気を博した小津安二郎による"喜八もの"の1作目。
日雇いで働きながら息子を育てる喜八の淡い恋を描く物語です。
そのキャラクターも話の運びも寅さんの原型と言われるの…

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模倣は創造の母である。

びっくりした。

小津安二郎監督の喜八は、
山田洋次監督の『馬鹿まるだし』の
松本安五郎やないかい!
または、あの『男はつらいよ』の車寅次郎やないかい!

学はないけど、情…

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