父と子の愛
シングルファーザーの喜八、息子富夫。
親孝行のくだり、染み入る。
富夫父ちゃんの支度を手伝ってやっと自分。
上着に大きなかぎ裂きがあり、
行きつけの飲み屋のおかみさんにつづって …
小津安二郎2本目。
先日の『雄呂血』もそうだけど、主人公が視聴者に見下されるタイプの作品は苦手かもしれない。
溝口健二『瀧の白糸』を観た後なので、今作の映像はずいぶんとつまらなく感じてしまった。
ラ…
50銭が大事に
“出来ごころ”は、50銭?、春江への恋心?、伝馬船から飛び降り?
子供のような大人
大人のような子供
喜八が蟹工船へ行くのを止めて、結局50円はどうする?
活弁
喜八
次郎…
子持ちの中年の男やもめが若い女に恋するが、彼女は彼の弟分の男に恋をしているという人情もの。活弁トーキー版で観たが、情報量があっていい所と悪い所があり、絶対にトーキー版がいいとも言えず。三角関係の恋愛…
>>続きを読む安定すぎる。そのコメディ描写、ちょっとした日常の風景、戦前のサイレント期からほぼ変わらない小津作品に驚き。「寅さん」の原型を見て取れたが、今作はそれ以上に悲劇性がある。おっさんという生き物の悲哀を…
>>続きを読む〈活弁入り〉弁士:松田春翠
失恋してお酒に溺れ仕事も休むどうしようもない喜八だけど、これが何とも憎めないキャラクター。浅草の下町人情溢れる 困ったときはお互いさま がなんとも懐かしく温かい。
ま…
【活弁入り:松田春翠】
足がよく映される印象。財布を拾う男、脛を打つ富夫、写真をけつる次郎、花札をけつる喜八。あと着替える場面が多い気がした。
喜八は寝ている富夫を平気で跨ぐような粗野な親で、後先…
マツダ映画社