本作は“記録”と“記憶”の映画だと思う。3世代の女たちの、アイデンティティを探る旅。そこでは、様々なものが記録として残っている。
母子手帳、戸籍、写真、文献、DNA。そこに記された名前、写っている…
"あなたとわたしのアンビヴァレンツな物語"ってこの映画のことやったんか。車の中がすごく上手いんでびっくらいこいた。時代が吉田喜重に追いついてしまったのかと思った。して吉田喜重がなぜにヒロシマなのかが…
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障子が真っ赤になったところで、「これは女の血の色よ」ってシーンはもう狙ってる。ってわかるんだけど好き。
三人の女、祖母、母、娘が、どんどん入子構造になってゆき、女が無限に続くような沼地獄錯覚は吉…
「鏡の女たち」
冒頭、閑静な住宅街。必死に失踪した女を探す母。見つかった娘、原爆ドームが水に反射、ベンチに腰掛ける三人の女性、灯籠流し、母の告白、記憶喪失、血の色、広島へ…本作で吉田喜重の活動…