洗練されスタイリッシュな映像感覚は、過去の作品からの流れを感じ、高級感ある映像だった。この作品の話しの展開は過去の作品より幾分分かりやすいが、不穏なミステリアスな雰囲気が良かった。広島以後の展開は重…
>>続きを読む吉田喜重の映画はバッチバチに決まったショットを見る楽しみがあるから好きだ。遺作と聞くとやりたい放題してるのではないかと少し身構えてしまうのだが、本作はそういった類のクセはなく杞憂だった。監督が202…
>>続きを読むATB確定の超絶クラシック、
カメラはここに置きなさい、カットはここで割りなさい/繋げなさい、役者はこうして動かしなさい、正しい人間の撮り方を教えて頂いたような、、崇高な映画でありました。
ドライ…
このレビューはネタバレを含みます
黒い車と白い日傘。オープニングで響き渡る不在感は、岡田茉莉子がついにその顔を出現させることで奪われてしまう。母、妻、そして女としての生々しい姿は、物語の中で絶えず存在し続ける。三世代の女性たちは失わ…
>>続きを読む当時住んでいた浜松にある静岡文化芸術大学で吉田喜重監督と岡田茉莉子さんの講演会があり本作が上映された。
当時の簡単な自分のメモ。
「見えないものを見せる。原爆は3枚のパネルのみ。」
お二人のお話は…
人物の配置も画面の奥行きも最高にキマッてる。
序盤で、車に乗ってる山本未來の顔が一切見えないことから始まり、前半の不穏な雰囲気バリバリで素晴らしい。
原爆が落ちる時の光が岡田茉莉子にとってトラウマ…
大傑作。
こういう「女性」映画はたくさん観たい。
名前/出自の希薄性もキーとなって3人が全くの個/記号として見えてくる。nが喋ってるみたいな。
そこに歴史/時間/遺伝という前提が女性性に拍車をかける…
岡田·吉田コンビ(メロドラマ)作群は、映画を見始めた頃に観た『秋津~』『水で~』の印象が見本の秀作みたく芳しく無くて(『エロス~』『戒厳令』が凄過ぎての面もあり)永く親しんで来なかったが、21世紀…
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