つぶれかかった右眼のためにの作品情報・感想・評価

つぶれかかった右眼のために1968年製作の映画)

製作国:

上映時間:13分

3.9

「つぶれかかった右眼のために」に投稿された感想・評価

げん

げんの感想・評価

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うん、大好きだ。

この時代のあらゆる吐息をベストミックスしてある。
《特集上映》追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで

Bプログラム 視想の錬金術 97分

つぶれかかった右眼のために(1968年/デジタル/13分)
エクスタシス〈恍惚〉(1969年/16mm/10分)
メタシタシス〈新陳代謝〉(1971年/16mm/8分)
エクスパンション〈拡張〉(1972年/16mm/14分)
モナ・リザ(1973年/16mm/3分)
ファントム〈幻妄〉(1975年/16mm/10分)
アートマン(1975年/16mm/11分)
ホワイトホール(1979年/16mm/7分)
スウェイ〈揺らぎ〉(1985年/16mm/8分)
エングラム〈記憶痕跡〉(1987年/16mm/13分)
osakana

osakanaの感想・評価

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写真美術館での壁へ当てたデジタル上映は、3つそれぞれが寸分の狂いもなく最大限の色と光を発揮して重なっていたが
《追悼・松本俊夫》での3面マルチ上映では、厚みの無い3つの映像が3つの映写機から1つのスクリーンに映写されて、一緒くたの光になった

音も映像もバキバキとした前者はかっこよかった
一方、今ここでスクリーンの表面において重なり合いもう一つの映像をつくり出す光を、映写機と観客が同じ時間を経験しながら見守る後者は最高だった
milagros

milagrosの感想・評価

4.0
これは好き。本来繋がらないはずの安保、ダンス、バイク、ナチの演説などが三面マルチで強引に映される。
「世界をそのままに記録する」みたいなことを言ってたけど、松本俊夫の即物的な映像は、確かな肌触りがある。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.8
内容よくわかんなかったけど、実験的ですな。
左右に二つがメインで上にかぶさるようにもう一つ映写されてるっぽい。左右交互に目がいっているようで映像的な動きに吊られてみていると感じた。イマージュが強い。


映像集、他の記録できないからここに三つ書いとこ。
・エクスタシス
よくわかんない映像が流れ続ける。何だろう、もう少し、みたいなところで何回も流れる男のカットがくる笑 その連続、対象に近づこうとしながら常に一定以上の距離を置かれてしまう現象は不思議と外界が消失する感覚でもあった。
・メタスタシス 新陳代謝
史上最高にアーティスティックでサイケデリックな便座。人間の身体の中のよう。
・モナ・リザ
地味に顔が崩れるですな。色と背景の変化だけでものすごい異質感を放つ。音もあるけど。モナ・リザがモナ・リザとして機能せず単純にマチエールになっている。
mingo

mingoの感想・評価

3.9
都写美でやってたエクスパンデッドシネマ展、今年の展示ベスト10にはいるやろ。その代表的一本が本作。ヒッピー、学生運動、金嬉老事件など、当時のさまざまな風俗や出来事が3台のプロジェクターから投影され、ドキュメンタリーとアヴァンギャルドを横断するマルチプロジェクション。
それに真鍋博の「マリーンスノウ」なんて次いつどこで観られるかわからんし、何よりシュウゾウ・アヅチ・ガリバーの、スライド写真が18台のプロジェクターによって360度のスクリーンへ投影される50年ぶりに再現された「シネマティック・イリュミネーション」はちょっと圧巻すぎた…また似た展示やってくんないかな、
エクスパンデッドシネマ再考展にて。
3種類のフイルムを3台の映写機で同時に映してる。
初めて見たし当時の日本のことも知らないのでどこまで理解できたのかは分からないけれど混沌とした時代の変なエネルギーは伝わってきた。
Takada

Takadaの感想・評価

3.5
写美のエクスパンデットシネマ再考、最終日駆け込みで。
この作品は何度見たか分からないけどあまり好きではない。
松本俊夫なら西陣、石の詩、修羅の方が断然良い。
飯村隆彦のデッドムーヴィーがやっぱりカッコよかった。
リリパット王国舞踏会も、フィルムでマルチプロジェクションしててよかった。
13分の短編だが超凄い。何が凄いって1つのスクリーンに向かって3種のフィルムを3台の映写機で写してるのだ。従って1つのスクリーンに3種の映像が重なってトラックも重なってるの。DVDで観ても全く意味のない劇場でのみ成立する実験映画。

内容は1968年の日本と世界の姿を濃縮した様な感じ。SEX、ドラッグ、ロック、ベトナム戦争、安保闘争、サリドマイド奇形児等々の映像が無数に流され、それを奇怪なアニメーションで覆う。バックにはローリング・ストーンズの『Paint It, Black』、ヒトラーの演説、安保闘争のアジテーション。観るドラッグだ。


何言ってるか分からないと思うが、『ゴジラ対ヘドラ』のサイケ映像だけを濃縮した映画といえば一部の人には分かってもらえるのではないか。つか『ゴジラ対ヘドラ』の監督坂野義光は本作つか松本俊夫の影響を受けてるのではないかと。
Fukui

Fukuiの感想・評価

3.6
山形国際ドキュメンタリー映画祭にて
暴力的な〜、という表現が使われていたが三機同時投影の効果は、「一緒に見た隣の人と違うものを見ているかもしれない」と思わせることかもしれないと思った
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