賑やかで発展途上な台北の街並み、発展途上な17歳の少年たち。
拳銃の使いどころはエドワード・ヤンのいつものそれ。みんな愛を求めて台北の夜を彷徨う。彼らの寂しさは台北の象徴。お金でもお酒でもセックスで…
このレビューはネタバレを含みます
台北を舞台にモラトリアムな熱や空気感がヒシヒシと感じ、とても良かった
調べてみると原題が麻將らしく、表面的にはギャンブルのような日々を過ごしつつ、なにより損得を考え他家を出し抜くような様子が見えとて…
まぎれもないエドワード・ヤン作品。
最近、風の谷という本を買った。都市は本当に面白い人類史上最大の発明と言える。そして、あらゆる事が起こり得る都市を見て30になる自分はもう若者ではないと感じたのだっ…
このレビューはネタバレを含みます
代替可能な誰か(一人とも恋愛とも限らない)とカップリングされ流動的で恣意的な麻雀というゲームに参加させられている
'この人でなくてもいい' という相手と一夜を過ごしたりまた元恋人のところへ行ったり、…
売春計画を知ったマルトの逡巡。実父によく似た中年男に銃を向ける紅魚の狼狽。女たちの前で取り乱した香港の慟哭。台北の雑踏で振り向く前のルンルンの予感。そうした刹那、彼ら彼女らの脳裏に過ぎっていたものが…
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