婚期の作品情報・感想・評価

「婚期」に投稿された感想・評価

3104

3104の感想・評価

4.0
ほとんど女性だけで構成される、非常にかしましい映画。

兄(船越英二。頼りなくダメな感じを演じさせたらやはり絶品)嫁をなんとかして追い出そうと画策する姉妹に若尾文子と野添ひとみ。
(ちなみに2人には先に家を出た姉があり、これは高峰三枝子が悠々と演じている)

姉あやや、妹ひとみ(もしくは姉妹でなくてもそれに近い年齢や力関係)の組み合わせは他の作品でも観られるが、これがまっこといいバランス。両者のファンである自分にとってはそれだけで楽しい作品である。

あややは珍しい眼鏡姿が見どころ。
かなりの近視、というか弱視の設定らしく、眼鏡がないと麻雀牌すら見れないというありさま。いささか非現実的だがそこはまぁご愛嬌。
野添ひとみは現代的な女の子。
「黙れババアうるせーぞ!」の一言がとにかく素敵である。

そしてその姉妹のイビリを受ける側の兄嫁が京マチ子。真っ向から立ち向かうというよりは、時にこざかしい、時にえげつない攻撃を受け流すといった感じ。役柄というより役者として一枚上手な雰囲気さえ漂わせている。
加えていびられる悲哀のようなものを感じさせないので陰湿な空気がなく、そういう面でも今作を
「洗練されたコメディ」たらしめているのではなかろうか。

テンポの良い台詞の応酬が心地良く、どの役者も見ていて楽しく魅力的だが、何といっても「ザ・婆や」とでもいうべき北林谷栄さんの演技が圧巻。
当時50歳とはとても思えない、見事な老け演技ぶりである。
めし

めしの感想・評価

4.0
今見ても、
すごくアクチュアルな映画だと思う。
MVP、北林谷栄
こんな性格の悪い若尾、野添見たくない…と辛くなってしまう
船越、〜ですよ、〜じゃないですかみたいな口調が良い
音楽はほとんど口琴が印象的なメインテーマの反復だけで慎ましくて良い
2013年1月31日(木)、池袋・新文芸坐で鑑賞。 
若尾文子特集が始まってから、新文芸坐に毎日のように行っている(笑) 

この作品は、吉村公三郎監督作品のコメディタッチのカラー映画。 
金持ちだが家庭は面白くないと愛人だらけの夫(船越英二)とその妻(京マチ子)の関係が、「あなたの夫は愛人がいて、愛の結晶(=子供)もいる」という手紙が京マチ子に届いたことから疑念の嵐、そして同居している婚期を逃した感じのオールドミス(若尾文子と野添ひとみ)の二人が同居夫妻の不和を増幅させようとの企みなどが絡んで、ホームコメディとなっている。若尾文子は尖ったメガネをかけていて、オールドミスの雰囲気を出していた。 
また、特に、お手伝いさんの北林谷栄が絶妙なやりとり、これは笑えた。 
物語は、脚本=水木洋子だけあって、確りしている。 

場面で印象的だったのは、若尾文子たち4人がマージャンする場面、若尾文子と野添ひとみが一緒にお風呂に入って体重測定・腹囲測定する場面、御茶ノ水駅付近を俯瞰で撮った地下鉄丸ノ内線の風景など。 

この作品は、DVDで販売されているがレンタルされていないようで、買うのは高いので上映されるのを心待ちにしていた作品。 
観に行ってよかった。
BF

BFの感想・評価

4.0
年に1.2回は鑑賞する昭和の日本映画。

今回は61年の日本映画「婚期」を。
ブラックコメディ迸る、当時の女性たちにかかる圧力を感じながら、見栄と素顔のギャップにダメージを受けた作品。
相変わらずの若尾文子さんの美しさ。
そして「となりのトトロ」でカンタのおばあちゃんを演じた北林谷栄さんの存在感。
志村けんや、樹木希林も彼女に大きな影響を受けたという話も頷ける、魅力的な演技。娘家族の姿をあぶり出す、絶妙な役でした。

たまには昭和の日本映画もいいですね。
ろ

ろの感想・評価

4.3

昨年見逃した大映女優祭が出町座でかかると知り、行ってきました!

廃校を利用した映画館・立誠シネマが老朽化に伴い(だったかな?)、昨年末 木屋町から出町柳にお引越し。
初めて乗る電車に初めての場所...とても緊張したけれど、出町座のスタッフの方みなさん優しくてホッとしました。

カフェと本屋を併設するこぢんまりした映画館・出町座。
カフェ・出町座のソコでは名物”でででサンド”をいただきました。メンチカツサンドを食べたのですが、シャキシャキ&ジューシー、めちゃくちゃ美味しかったです!5種類あるので他の味も食べてみたいし、ごはんものメニューも食べに行きたい。全席カウンターなのも楽でした。

本屋さんで販売されている名画の写真(荒野の七人、突然炎のごとく、山猫...)にテンションあがったり、映画に関する本を読んで過ごしているとあっというまに上映時間!
今回は地下シアターでちょっぴりドキドキ。

50人ほど入る場内、お客さんは6人ほど。
スタッフの方に聞いていたおかげで、ベストポジションで観ることができました!ありがたい!


さて、これはコメディなのですが、京マチ子さんはなんと、いびられる役。しかもアヤちゃん(若尾文子さん)と野添さんから。
二人は兄嫁のすること全部気に入らないから意地悪しちゃる、そういうお話です。

今回の京マチさんは狂ったように笑ったり凄んだり、しません。下着のゴムは緩みまくってエプロンからはみ出している、夫の浮気を知らせる匿名の手紙に不安が募る、所帯じみています。

そんな京マチさんの旦那さんは、はいでました、英二さん。
南無妙法蓮華経...唱えたと思ったら「情事の人々」とかいう本読みだす。
いつも通りの浮気野郎です(偏見がすごい)
英二さんはホテルの社長なのですが、どうやら女中頭が浮気を斡旋。おかげで愛人が二人います。
一人は英二さんとの間に子どもがいると言い張り、もう一人は...。

修羅場になって、英二さん、あわあわ。
隣の家の人たちが何事かと出てきて怪訝そうに様子を伺う。本人たちが出てきたらパッと家に入る。このシーンのおもしろいこと。


アヤちゃんお見合いシーン。
相手は36歳の歯医者さん。
ということで、京マチさんが偵察へ。
お見合い当日、現れた相手を見て一同ビックリ!

これでもかと派手に音楽が鳴り、カメラがアップに。


(わ~ハゲてる\(^o^)/)


緊急家族会議。
「まさかハゲだなんて」
「髪の薄い方は男性ホルモンが多いんですってよ」
「今からハゲてる方がいいじゃないか。後々ハゲられてもショックだろ」
「外見より中身が重要よ」
「でもはじめからハゲてるなんて」
もうハゲ ディスりループが止まらない(笑)


ラストのウフフアハハな展開、それをポカンと眺める女友達の顔が絶妙。

「初心者でも分かる!やさしい労働基準法」を愛読するばぁやも最高でした。










※コメント欄 自主閉鎖中m(__)m
周りは敵だらけ、キツイ仕打ちを受け本来ならば見ていられない程気の毒なはずなのに、演じてるのが京マチ子なためにこちらもあまり深刻に受けとめる気にはなれず、クスクス笑い続けるだけだった。
ひたすら愚痴と悪口の応酬。
しゃべくりにはいちいちクスッとしてしまうけど、内容が下衆すぎて素直に好きといえない~
当時のファッションに若尾文子さん、野添ひとみさんはやっぱり可愛い。
法一

法一の感想・評価

3.9
 京・野添・若尾・船越ら黄金キャストが全員最高に面白いのはもちろんだし、クレジットでなぜか全然目立っていない高峰三枝子の貫禄も素晴らしいが、MVPは北林谷栄に授けざるをえない。精緻極まりない完璧なオババっぷりと「命令系統」や「労働基準法」などのスクエアなワードのミスマッチが絶妙なおかしみを生む。彼女に対する野添・若尾コンビの罵詈雑言もひどすぎて爆笑。
 京マチ子の結末含めどことなくジョージ・キューカー『女たち』を思い出させるのだが、決してバカでも鈍感でもないのにノンシャランとあの展開を受け入れる京マチ子のほうが納得性があるという感じがする。
広能

広能の感想・評価

5.0
マシンガントーク
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