キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-の作品情報・感想・評価

キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-2009年製作の映画)

KINATAY

製作国:

上映時間:110分

ジャンル:

3.4

「キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-」に投稿された感想・評価

Madoka

Madokaの感想・評価

4.5
ささやかな幸せと隣り合わせにあるフィリピン社会の闇。裏表ではなく、すぐそこにあるもの。
中盤のだらだらとした展開は朦朧とした主人公の時間軸に組み込まれているように感じた。
若さゆえ、とも言えるようなわずかな一歩によって、気づいた時には既に渦に飲み込まれている様があまりに恐ろしい。

このレビューはネタバレを含みます

・警察学校のひとりの学生の警察のお仕事体験バスツアー
・足を突っ込んだ世界が抜けられない沼の深みににどんどんはまっていく感覚
・車に乗ってからほぼリアルタイムの密着映像みたいになるので移動シーンはたるい
・囚われた女性が自分の娘だとレイプされてる最中にさらっと言ったボスに背筋が凍る
・実際こういった組織は世界のどこにでもありうると思わせるほどのリアリティはあった
Cem

Cemの感想・評価

3.6
きっとこれはフィリピンの日常なんでしょうね、主人公のような若者は今でもフィリピンにはいそう
二十歳で学生の主人公は嫁と子供がいて幸せそうだけど、結婚費用を借りるほどお金がない!そして麻薬売買に手を染めていくってお話
ちょっと生々しい雰囲気もあり映画を見てるってよりドキュメンタリー番組を見てる感じ。台詞は少ないので途中の車移動のシーンは早送りしたくなりましたw
最後は呆気なく終わったけどそれが良かった
解体シーンはもっと見たかったです
Tyga

Tygaの感想・評価

3.4
マニラ、ギャングの一夜見学ツアーみたいな映画。

前半30分くらいが傑作。
多角的にそれぞれの人々の日常を浮かび上がらせ、さりげない会話で後の伏線を張る。

クライムムービーもいいけど、ちょっと日常的なの撮っても面白そうな監督だと思う。
前半部との落差(日常のすぐそばに、暗黒社会はある)

主人公が警察官を目指しているキャラというのもよかった。
現場で結局何もできずだった恐怖や苦しみ、逃げ出そうとした現実感。

無駄なセリフなどなく、主人公の淡々と炙りだされていた感情が突き刺さってきた

そして日常へ戻る、映画的なラスト
yukko

yukkoの感想・評価

-
なっげーよ💢
30分で事足りる内容。
レビュー大袈裟。あんまりグロ耐性無い方々なのかな?
つまんね。時間返せ。
KY

KYの感想・評価

3.8
ブリランテ・メンドーサ監督作。
カンヌ映画祭監督賞作品。

軽い気持ちから闇社会へと足を踏み入れてしまった警察学校生を描く。貧乏な警察学校の生徒であるペッピングは、大金の誘惑に負けて暗黒社会への強烈な道を辿ることになるが・・・。

・・・

合同の結婚式にはじまる幸せなマニラの昼間との対比やカトリックの国という表面的な側面と対比して容赦無く腐敗を残酷描写で描く映画だった。主人公が一般人で観客の視点そのままだし感情の表出仕方も親近感がわくので見やすい。

それでいて車に乗りながら道端に解体した女の一部を放り捨てる大胆な描写もあれば、主人公は精神的には戻れはしないであろうが世が明け貧しくも幸せな日常に回帰していくクライマックスなど繊細さもあった。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.5
【隠れた18禁フィリピン版『冷たい熱帯魚』は鬼畜だった】
今年は異例のフィリピン映画年だ!「ダイ・ビューティフル」、「ローザは告発された」、「立ち去った女」に日本人監督・長谷井宏紀がフィリピンで撮った「ブランカとギター弾き」とフィリピン映画が4本も公開されている。こんな年かつてあっただろうか?残念ながら、「ローザは告発された」を観逃してしまったので、この映画の監督ブリランテ・メンドーサの過去作を観てみました。そうしたら思わぬ地獄絵図が広がっていた...

☆「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」あらすじ
第62回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作。警察学校で学ぶ男は、恋人と結婚し、子どもを産むために金を必要としていた。収入は少なく、男は麻薬売買等裏稼業で金を稼いでいた。ある日、大金を得るチャンスを掴み、夜な夜なマニラのアンダーグラウンドへ行くと...

☆鬼畜度「冷たい熱帯魚」級!
Webでの評価だと、「二度と観たくない」「胸くそ悪い」みたいな評判で包まれていた。しかし、ブンブン観る前、「タイトル通り暗い話だから当然でしょう」と思っていました。しかし、想像の100倍暗く(文字通り)、悲惨な映画でした。

まず、言及したいのが、なぜこれR-18じゃないんだと。TSUTAYAに普通にノーレイティングで置いてあったのですが、実際観てみると、「冷たい熱帯魚」を彷彿とさせられる鬼畜な作品でした。警察学校で警察目指して勉強している男が、仕方なしに闇稼業に手を染めていく。そして、闇の深部にたどり着いたとき、観客が目にするものは、レイプに人体解体ショー、暴力に暴力を重ねたシーンだ。

普通のDVD再生環境で観ると、意地悪なほどに画面が暗く非常に見づらい。ある種その見づらさが、映画をマイルドにしていたのだが、先日購入した4Kテレビで観ると、まるでホームビデオ、POV視点で、凄惨でジトジト生々しい暴力が展開されるので、ブンブン悲鳴を上げるぐらいキツかったです。

確かにタイトル「キナタイ(最初、「キタナイ マニラ・アンダーグラウンド」と読んでしまった)」はタガログ語で「屠殺」という意味だけに、タイトル負けしない暴力シーンが展開される。ドキュメンタリータッチで描くことで、警察として正義を志す者ですら貧困に抗えない哀しみがしっかり描けていると言える。

「冷たい熱帯魚」のようにコメディシーンはないので、体調が絶好調の時以外、観てはいけない作品でした。
piroko

pirokoの感想・評価

3.0
あまりにも普通の日常にある暴力の恐ろしさと、フィリピンの暑くてもやっとした湿気を含む空気が伝わってくるような映像は秀逸。

しかし、ただ淡々とことの成り行きを映し出すのは良いのだが、私はちょっと中だるみしてしまった。

キナタイの意味である”屠殺”をただ眺めるような感覚に陥ったのは私だけでしょうか。
本筋に入る前の冒頭25分がとにかく素晴らしい。あれが撮れるんだからこの監督の今後の作品には期待大。25分以降はごく普通。
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