けんかえれじいの作品情報・感想・評価・動画配信

「けんかえれじい」に投稿された感想・評価

藤さん

藤さんの感想・評価

3.1
 あの鬼才、鈴木清順の作品。当時のみなぎるパワーを感じることはできた。高橋英樹の若き姿は良かった。
 ただ物語の流れが少々わかりにくい...ラストも実は続編ありきで撮っていたらしいですね、残念。
wong

wongの感想・評価

3.7
愛を抱えて喧嘩へ傾倒していく。
クラスメイトの喧嘩から、
スクールカースト上位の
グループとの抗争。
軍事関連の方々へと歯向かい、
街にいられなくなり岡山から会津へ。
会津では白虎隊と戦う。笑

最終的に愛は散り、行き場を失い、
カリスマ北一輝を訪ね東京へ
向かうのだ。

小さな街の喧嘩から、革命へと
傾倒していく若者の末
旧制中学生のケンカといってもヤクザ並の暴力でビビる。ラストには唖然。暴力突き詰めちゃうんだ

ケンカで発散!のシーンがおもしろい
rain

rainの感想・評価

3.5
喧嘩!喧嘩!喧嘩!と女…恋…
どんちゃんしてて楽しそう
シュールでおもしろいシーンが多い
AKIRAが好きなんだけどもAKIRAもこんな感じかもカットが似てるときがある
昭和のはじめの喧嘩に明け暮れる青年が下宿先の娘へ思いを寄せるお話

「あぁ白き手よ、、、我が血潮のうずきよ、、、」
空を切るような男達の喧嘩にではなく、溢れんばかりの音楽にこそ、魅力的な暴力を感じてしまう一方で、終盤の障子での近接が最高級にエロくてエモい。
週末が明けて間もないのに中々眠れない。
オープニングの歌から最高。
あの合唱が耳から離れない。

監督鈴木清順で、脚本新藤兼人ってすごいラインナップだ。
主演の高橋英樹がめちゃくちゃカッコイイ。
喧嘩っ早い訳でもないただのボンクラなのが良かった。

急に師弟モノで始まるのだが、勢いと音楽が相まってグイグイ引き込まれる。

主人公がカトリック教徒という設定も珍しい。
それなのに喧嘩の特訓をし、暴力に明け暮れる。
そのアンビバレントさが面白い。

オスムス団って名前も最高。
「オッス!」「ムッス!」の挨拶やりたい。
自家製メリケン、なんなの。蛇かわいそう。
黒沢映画の戦シーンのような砂煙やスケール感なのにズッコケっぷりがたまんない。

冒頭の学校や、食堂のショットがいちいちカッコよい。
喧嘩がいざ始まってからはミュージカルみたいに時折コミカルも織り交ぜたりもするのだけど、ただ美しく見せるだけでなく、息遣いや音、近くにあるものを何でも使う泥臭さがあった。

キロクの妄想シーンの襖を開けると喧嘩場になっているのも良いし、ピアノシーンのバカっぷりはもうなんなんだよ。
「アヒル」のところの演出最高!「山猿」の啖呵もカッコ良かったー!まさに鈴木清順映画だ!
『東京流れ者』が大好きなので嬉しくなった。

喧嘩で全てを解決してきた男が一番大切な部分ではどうにもできない壁に打ち当たる、だからこそ『けんかえれじい』なのだ。
雪道のゾッとするようなシーンが忘れられない。
zhenli13

zhenli13の感想・評価

4.1
初見はいつだか思い出せない。

清順監督の絵づくりが本当に楽しいし高橋英樹が飄々朴訥でも地金に知性があり、徐々に時代の翳りを感じとる姿がいい。清順は新藤兼人の脚本をみて最初できないと云ったらしいんだけど、それでも清順自身の学生時代と戦争の経験が大きく反映されてるのではと思う。

抵抗や反逆は個人にとって大事なことを通す結果であり、それ自体が目的ではない。ホモソーシャルな組織の忠義ややせがまんの馬鹿らしさが、麒六を通して見える。弱い先生をからかい、怖い先生の前でおとなしくする学生たちを「百姓根性の山猿だ」と一喝する彼の姿に涙が出た。
鈴木清順の映画はいつも他では観れない演出が観れて本当に楽しい。エグい隙間から覗いて動きをとらえたり、塀を使った高低差や、会津の生徒と教師のやりとり、幽霊を登場させて異界空間を匂わせたり、引きでダイナミックな映像があると思ったら、『羅生門』のような光をとらえたシーンがあったり。
しかもワケわからん作風になる前の日活時代だから話はとことん面白い。北一輝の登場でラストはぎゅっとひきしまる。これがバンカラだ。北大にいるまわりのバンカラ気取りの奴らにみせてやりたいぜ。
このビョ〜ンジャンプをキメた高橋英樹を見たまえ。これが赤塚不二夫の元ネタだ。たぶん。そしてこれがバンカラだ。サムライと同じくらい歴史上の存在と化したバンカラだ。青田赤道ほどじゃないけどチ◯コでピアノくらいは鳴らせる高橋英樹だ。恥ずかしいけど俺の名の元ネタだ。『兵隊やくざ』の学生版らしく、高橋英樹は勝新らしく振る舞い、このタイトルらしくひたすら喧嘩してる。これはもしや日本版『ファイトクラブ』…なこたないが北一輝登場で案外遠からずかもと思った。思ったとこでパッと終わった。何なんだよしかも続編も無しかよ。と思うくらい面白かった。色々微笑ましかった。新藤兼人のきびきびした脚本。鈴木清順のぴちぴちした演出。
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