時代だなぁ
せつないなぁ
そんな言葉が出てくる作品でした。
ずっと帰ってこない夫は
長野でお妾さんと2人の子供
それを待つ妻と娘
やっぱり美徳として
妻は夫を献身的に支えるのが当たり前って
風…
砂金探しに出たまま家を捨てた男、女流歌人である正妻、そして男に献身的な愛を捧げる芸者上がりの妾の三角関係を、正妻の子である若い娘の目を通して描く。
前半で妾に対する悪意のある妄想を膨らませておいて…
戦前の成瀬監督作品が観てみたくて観たが、なかなかきれいな画像と音声で残っている。
昭和初期の東京の風景がみれるだけでも貴重な作品です。
なかなか戦前ではないと理解されない脚本である意味良き時代をかん…
東京に本妻:悦子と娘:君子がいながらも、夫はその生活が息苦しくて地方に後妻とともに暮らす
水と油のような夫婦
几帳面で感性鋭い妻
気ままにのんびり暮らしたい夫
しびれをきらした君子は、父を連れ戻…
とてもおもしろかった。成瀬巳喜男監督の初期の作品。ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を思い出した。男がいて女がいた。男が不在で、女がいる。女がいて、女がいる。同じ構図だった。すでに、…
>>続きを読む1935年キネ旬1位の成瀬巳喜男監督作。東京の妻子を捨てて信州の山奥で芸者上がりの女と子供を作り暮らす父、母は悲しみ紛らす詩歌に没頭、自分の婚期も近いので娘・君子は意を決して父を連れ戻しに信州に向か…
>>続きを読む的確なカメラワーク、カット割り、うーカメラよく動く。
特にラストシーン、「お母さんの負けだわ」と呟くヒロインに何度もカメラが寄る、もはや外連味の域であった。
気難しい詩人の母と二人で暮らすヒロイン…
短く上手くまとまっている。最初の音楽がかっこいい。結論は最後に君子が言うことそのものなのだが、あまりにも現実を突きつけられる。義太夫のシーンは笑った。また鏡獅子を派手に舞う中寝るお父さんの文化を解し…
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