(別媒体から感想を転記)
2023/01/20
"Ah,que le temps vienne...Où les cœurs s'éprennent "(Rimbaud)
批評家さんが「濱口竜介は…
自分にもあったこーゆー時期。
この世は生きるに値しないと思いながら、色んな所に行って何か見つけたかったけど、何も見つからないもんなのよ。
でも光とか水とか、距離や循環の過程を経て、自分のもとに届…
孤独に苛まれながらも、愛と幸せを求める
一人の女性の葛藤と再生。
詩的で美しく、とても繊細。
日常の中の美しさ、あたたかさが切り取られ、映される。
ラストシーンの"緑の光線"は実に素晴らしいに尽きる。
ヒロインのデルフィーヌはヴァカンスの期間中ひとりでフランス各地をさまよう。本作では、撮影時に同時録音された環境音がそのまま用いられており、それが各避暑地を印象付けるのに一役買っている。例えば、パリの…
>>続きを読む気になっていたロメールの緑の光線。最近購入した『バームクーヘンでわたしは眠った』という詩の本にも名前が出てきていて、とても気になっていた。
内容について深くは触れない、というかとても難しくて触れら…
緑の光線とは、夕陽が沈み切る直前に太陽の弧が緑色に光ったように見える現象。
ロメール監督はどうしてこんなに等身大のリアルな女性を描くのが上手いんだろう。
私自身恋愛に関してはあまり興味はありませんが…
孤独に耐えられず、予定のない長期休暇をどうにかして埋めようとするデルフィーヌ。
孤独を感じ、それに嘆くも、いざ自身の元に男が来てもそれを拒否する。友人のアドバイスでさえ拒絶する。
そんな…
私かと思った。出先で萎えて、心折れて帰ってくるみたいな、心当たりがありすぎる。肉は食べたくないの。「かわいそうで良心が痛むから」と一言で済むところを永遠とまどろっこしい言い方で、さも、私は繊細でスペ…
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