ランド・オブ・プレンティの作品情報・感想・評価

「ランド・オブ・プレンティ」に投稿された感想・評価

テロ後のアメリカを描く、批判を含んだロードムービー。
凄く好きな温度、空気感。
物質的にも外交的にも、勘違いしたアメリカという国を叔父に投影しているとして、日本はミシェルウィリアムズになれたら良かった、というか今からでも勇敢さと自立心を持てたらと思う。
黄色のアメスピをふかしながらiBook(デュアルUSB)をいじるミシェルウィリアムズが、Mac好きとしては地味に痺れた。
Truth Or Consequencesなんてふざけた地名が存在するのもアメリカらしいよね。
PI

PIの感想・評価

3.6
豊かで世界の中心国アメリカのイメージとは打って変わり、テロの恐怖や溢れるホームレス、異民族などアメリカの抱える裏側の問題に焦点を当てている。
美しい映像など無い中で、ミシェル・ウィリアムズの優しい笑顔が眩しかった。
nekoneko

nekonekoの感想・評価

3.7
9.11後の物語
亡くなった母の手紙を叔父に渡すためラナ(ミシェルウィリアムズ)は10年ぶりに故郷アメリカ🇺🇸に帰国する

叔父ポールはベトナム帰還兵でストレス障害を患いながら 今も「アメリカ警備隊」(独りだけど)としてロサンゼルスで町を守るために奮闘?している(改造ワゴン車が凄い!)

ラナが身を寄せる伝道所で2人は再会を果たすけれど…

ミシェルウィリアムズが初々しい…✨
叔父のポール(ジョンディル)がラナと再会して少しずつ癒されていく様子に心が和みます…
中盤からはロードムービー📽ですが私にはロスのダウンタウンのシーンの方が印象的…(社会風刺グサリ)

長さは感じましたが
ラストは曲に浸りながら監督さんの温かさが滲みわたりました💧(劇中の曲も良き♪)

「私は声をあげて祈る この豊かなる国の光が真実を照らしますように…」

追記 テロ組織のアジトだと思って踏み込んだ民家のお婆さん👵に「変な格好!」って言われてるポールが滑稽で笑えます

友人のジミーが「後方支援部隊」(独りだけど)としていい役してる笑
すべてを受け止めてくれるってポールは「しあわせ」者だなぁ
mtmt

mtmtの感想・評価

3.7
9.11後のアメリカを描いたヴィム・ヴェンダース監督作品。母親を病で亡くした娘はLAの叔父を訪ねる。しかしベトナムでの後遺症を持つ彼は、9.11以来テロから国を守るという自負でアラブ系を監視する強烈な人間になっていた…。2人が車で旅をするシーンはロードムービーのテイスト。ヴェンダース監督のやさしさが伝わってくる良作。
KMD

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3.2
9.11とベトナム戦争というアメリカのトラウマ2乗映画。でも基本はウィリアムズが全て、特に眉間から鼻尖に掛けてのカーブの美しさは凄い。バート・ヤングもいいね。そして高橋理恵子の吹替が結構好きだな。
mochi

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4.4
いやーもう最高。ヴィム・ヴェンダースの映画4本目だが今のところ1つとしてハズレがない。現代の家族と社会の関係性を描くのがこんなに上手い人いないと思う。
自分の持つ主義主張はなかなか変えられないが、他人からの要請により変えることができる。それはまさにブッシュ大統領の映ったテレビをぶっ叩くところなのだと思う。いろいろな言いがかりをつけて、テロ組織ではないかと勘ぐり、探りを入れるポールは、イラク戦争におけるアメリカの比喩なのだとおもった。
この映画の凄いところは単なる社会は映画に終わらず、ラナとポールの関係、ラナの両親とポールの手紙のやり取りを通して、家族も描いている点だと思う。
ブッシュの頭をぶっ叩くおはなし。


争いに心を蝕まれてしまった叔父さんと、生きる悦びを噛み締めて生活を送る姪っ子、また周囲の大人たち。
彼らのドラマの中で、カメラはアメリカの正義を主観的に、世界何十億人の真実を客観的に見つめ、さらにそれらの視点を逆転させることで、現代にはこびる問題を炙り出している。

これは9.11被害者への鎮魂歌にして、傲慢なアメリカ、それゆえに憐れなアメリカを描いた秀作だ。


…と言いたかったが、ついこないだ観たばかりの『悪い奴ほどよく眠る』と同じような所がどうも引っかかる。
過去をペラペラと話す場面だ。
それまで丁寧に作られている分、こういう場面はどうしてもダサく感じてしてしまう。
確かに、その場面は映画にとってすごく大切であろう。それは重々承知。だがそれだけにもっと別の表現のしようがあったのではと思えてしまう。

しかし、「ランド・オブ・プレンティ」が現実に打ちひしがれる主人公を包むように、表現の仕方を残念に思う僕の気持ちも、そのテーマソングは包み込んでくれた。

目からも耳からも入ってくる、この豊かで貧しい国の映画は、最後に心に到って溶ける、とても味わい深い作品であった。
おぐり

おぐりの感想・評価

3.8
DVDあり
9.11の2年後のLAにパレスチナ西岸から来たキリスト教宣教師の娘 が、ミシェル。
テレビでWTC倒壊を目の当たりにしたベトナム帰りの元グリーン・ベレーの叔父 
大好き映画
何故かふと思い出して猛烈に見たくなって再鑑賞
ニューヨークに行ってみたい そう遠くない未来に

以下ヴィム・ヴェンダースのインタビューから抜粋
本作の中心に置かれているアメリカ国民はこれまで長い間我々の潜在意識を支配してきた
我々は映画の中でのアメリカ人は知っているが現地で出会うアメリカ人は実は全く違った人々だ
ロスやニューヨークといった大都市を離れ地方に行くと分かる
アメリカ人は置き去りにされた人々なんだ
時代から取り残され世界情勢に疎い
そして無力だ
彼らは世界とのつながりを失っている
この作品ではその点に焦点を当てたかった
アメリカ人は世界の中心に君臨してきた
アメリカこそが最強の国だと自負するがゆえに世界を自国本位にとらえがちだ
しかし実際に現地を訪れてみるとそのプライドは錯覚だと気づく
世界はアメリカを中心に回ってなどいない
時々気の毒に思う
彼らは外界から切り離されている
世界の他の国々からどう思われどんな感情を抱かれているか気づいてないんだ
アメリカ人が国外に旅行するとほとんどの場合ショックを受ける
他国の人々からどう見られているか知るからだ
この映画では同情の気持ちを込めてアメリカ人を描いた
21世紀のアメリカ人が置かれた状況についてもね
さまよう人々だ
yoshimi

yoshimiの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴェンダースが撮り続けてきた放浪の映画は、『パリ、テキサス』で主人公トラヴィスが故郷に向かおうとすることによって終っている。次作『ベルリン、天使の詩』でヴェンダース自身の故郷に立ち戻ることで彼は再び出発点へと戻っているはずなのに、まだ形式のみでロードムービーみたいな映画を撮っていると悲しくなる。音楽も全く良くない、U2とか流すのも胡散臭いからやめて
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