お上品で若くてきれいな久我美子。それに負けないくらいかわいい高峰秀子だった。
最初は少しピリッとした家族の関係。次第に馴染んでくる。顕著なのは高峰秀子が家を出ていってから家族は皮肉が言えるくらいに明…
しみじみ良い。都内の小さな酒屋を舞台にしたホームドラマ。優しいけど甘すぎない、現代的な感覚の作品だと思う。戦後の文化や価値観を知る楽しさもある。
もう店内の浦部粂子のような所作で動ける俳優っていない…
観た人が前向きになれる爽やかな映画。
こういう作品にこそ映画としての意義を最も感じる。
登くんが「この広い空のどこかには自分を愛してくれる人がいるかもしれない」という思想を語るシーン、ひろ子さんが…
細やかなエピソードの積み重ねで人の優しさを描きながら容赦ない現実もしっかり見せてくれる。
当時の川崎のハンパない工場や機関車の煙突の煙、その煙を肯定的に捉えて「胸の中で情熱を燃やせ」と「ちんば」にな…
酒屋を営む主人公家族の微妙な距離感と関係性を詳細に描きつつ、彼ら一人一人の類型的ではない人間性を浮き彫りにして単純ではない家族というコミュニティの世界で生きることの難しさを実感させる脚本の素晴らしさ…
>>続きを読む善良な人達ばかりで心が洗われるようだ🥲
このロマンチックなタイトルを回収するのが野郎二人というのもまた良い。
物干し台から地上に向けて幸せのボール投げをする佐田啓二&久我美子夫婦があまりに尊くて…
家族の一員としての自分の在り方に悩むのは、きっと嫁いだ先に限った話ではないはず。
そういう意味で、どこまでも普遍的で誰しもに心当たりのあるような日常を丹念に描いた作品だと感じた。
働き者の長男は、鈍…
あの厳しい人間の心理を描く小林正樹監督がこんなに優しく温かい家族劇を作っているとは、と思ったら、師事していた木下恵介監督の元から監督となったばかりの頃の作品で、木下恵介監督の妹(楠田芳子)がオリジナ…
>>続きを読むこの殺伐とした世界の元旦にこそ相応しい宝物映画また観れた。U-NEXTまじで有難う。戦後九年でまだ傷あとあってもこの活気、この人情なのか、いやだからこそなのか…と駄々漏れる涙の中でちょっとボーッとな…
>>続きを読む松竹株式会社