磯部くんと志津子、浜辺でも野原でも一向に交わらないふたり
さてそこでなにを言うのかすべてがかかっているところ!に、「誰かに愛されたことも、愛したこともないひとをお嫁にもらおうとはおもわない」という見…
これは…な一品だった。不遇な若尾文子の役がやばい、暗い。何も海に投げるまでせんでもいいじゃない思い出の貝殻…駆け落ちしてよ切ないよ…と切ながってるのはいつの間にかこちらだけで、しずちゃんの人生はちゃ…
>>続きを読む凄絶な過去を背負い離ればなれに生きながらもお互いのことを思いやる兄妹という松竹らしいドラマなれど、楠田芳子による感情を繊細に引き出した脚本やそれを丁寧に演出する木下恵介門下生の川頭義郎の手腕によりい…
>>続きを読む木下恵介門下の優等生川頭義郎初期の、松竹大船調正統派映画の珠玉の名作。父は横領罪の前歴旅役者、母は浜名湖で入水自殺、残された兄佐田啓二は逸れ者、妹若尾文子は叔父東野英治郎の床屋で養女として育つ。ピア…
>>続きを読む若尾文子の設定だけなら『青空娘』に近いが、増村映画の主人公の様な自我の強さは全く無い。
ろくでなしの父親を憎みきれず金を渡し、風来坊な兄への世間評に辛い思いをし、親戚のイビリにも耐える…ザ・昭和の薄…