東映の看板でもあった任侠もの。
が、その世界観も時代とともに移り変わり、着流しにドスの世界から、スーツに拳銃の実録ものに変わっていったころに作られた本作。
実際にヤクザの組長だった、安藤昇が主演し…
安藤組の映画かと思いきや山口組の九州、四国の抗争事件をモデルにした作品、実録映画を先取りしたような作品で工藤栄一監督のシャープな演出が冴える。ふてぶてしい安藤登も良いけど伴淳三郎の刑事も良い。自転車…
>>続きを読む加藤泰「懲役十八年」みた後だったので、同じ役者でびびった。
あとどうみたって鶴田浩二2世みたいな役者もいておもしろかった。
改めて、工藤さんは「十三人の刺客」や「大殺陣」のころのバッキバキの構図主…
「仁義なき戦い」のたまごのようなかなり実録やくざ映画臭のする安藤昇主演のやくざ物は
任侠映画ばっかりの1967年にこの内容のやくざ映画はなかなか
巨大組織の威を借りて地方に攻め込むってのを主人公…
嵯峨美智子姐さんカッケェ。手術でお腹切られた安藤昇に対し「風通し良くなっていいでしょ」。ラスト晴天の下、パチンコとレストランの複合施設みたいな場所を城みたいに使って集団戦繰り広げるのはいい眺めだった…
>>続きを読むナレーションを入れた実録風なタッチだが全てにおいてパワー不足感が否めない。
まだ安藤昇がどこか東映の空気に馴染めていないよう気がしてならない。
コミカルさのない真面目なスタイルだったが肝心のストーリ…