フリッツ・ラングが1931年、大恐慌後、第二次世界大戦前の不穏な時期に撮ったドイツのサスペンス映画。
主演のベーター・ローレがまさに怪演。当時スクリーンで観た人々は恐怖に慄いたことでしょう。
今観て…
『M』は90年以上前の映画でありながら、その描写は現代の社会にも通じる。とりわけ、終盤の民衆裁判の構図は、SNS上で特定の人物を感情に任せて過剰に糾弾する現在の風潮と驚くほど重なって見えた。一人の人…
>>続きを読むフリッツ・ラングのトーキー初期作
筆跡学など当時の捜査方法が見受けられる
エイゼンシュテイン同様にそれまで映像のみで語りを行っていた作家が音を導入すると、サイレントの映像的文法が残る
警官隊が摘…
1930年代のベルリン。
女児ばかりを狙った連続殺人事件が世を騒がせる中、またしても少女エルシーが遺体となって発見された。捜査を担当する殺人課のローマン警部たちも草の根分けて殺人犯の検挙を目指すも…
名作と呼ばれるだけのことはあり、観応えのある作品。
監督初のトーキーということや制作年代を考慮せずとも、今でも十分に通用する時間を超えた作品と言えるだろう。
逆に、90年以上前に、よくこのテーマを…