誰と誰が不倫している、という匿名の手紙が届けられ、疑心暗鬼にかられる人々
「どこにでもある小さな町」ということだから、どこにでもある話なんだろう
わかる
今の時代にもある
次々に状況が変わっていって…
疑いの念が募れば募るど迷いが生じ真実は遠去かる、疑えば疑うほど妄想と現実の境界線は曖昧になって行く。
凝り固まった思考を払拭するのは事実を積み重ねて机上に並べるだけでは難しい、疑念塗れの人間を描く…
ミステリーではあるものの、住人同士の疑心暗鬼自体がテーマなので、もはや脅迫の手紙の出現は現実離れ上等。それは人間についても同様で、終盤の唐突さはなんとも気持ち悪い。物語の外から記号としてその場に差し…
>>続きを読むラスト20分くらいからやっと面白くなる。何回かすごく効果的なショットがあって、例えばあのヴォルゼが階段を降りて帰っていく時の壁に映る影とか、ひらひらと窓から落ちていく怪文書とかでハッとはさせられる。…
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