1931年。アドルフ・ヒトラーが、1933年1月に首相となった年の2年前。第一次世界大戦(1914 - 1918年)で、敗戦国となったドイツが、1919年のベルサイユ条約で、戦勝国(アメリカ、イギリ…
>>続きを読む【同士よ!信用は死んだ】
あの「メトロポリス」を生み出したフリッツ・ラングの作品だと聞いてめちゃくちゃ気になって鑑賞しました!
まず幼い少女ばかりを狙った連続殺人事件が発生した、犯人から犯行予告ま…
このレビューはネタバレを含みます
連続少女殺人犯ハンス(ピーター・ローレ )を追い詰める警察と犯罪集団の話。
どの人物も、ドイツ語のその喋り方や存在が独特で強烈。映像も。
警察が無能でほとんど機能せず、犯罪集団…
この映画を作った国で、たった数年後にどうやってナチが台頭したのだろう。
犯罪者集団が大手を振って警察をバカにしたり、歯向かったりするシーンが非常に印象的だった。
先頭には、はすっぱな女性がいて、ス…
それぞれの視点での「正義」がぶつかり合う映画。
約95年前の作品とは思えないほど、音の使い方やカメラワークが洗練されているわね。
音の静けさがかえって緊張を生み、音楽が張りつめた空気をさらに研ぎ澄ま…
フリッツ・ラング監督初のトーキー映画。
約100年前の映画とは思えない程、ショットの構図や照明など、綿密な画造りに驚かされる。
街頭の連続誘拐犯の懸賞金の看板に少女がボールを当てているところにカ…
前半は冷徹で痺れるミステリー/サスペンスなのに後半韓国ノワール並のハードコア展開になってくのめちゃくちゃ面白い。淡々とした編集使って情報を整理してく捜査シークエンスの感じとか上手すぎる。ストーリーだ…
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最小限の台詞と音楽で、ショットの力だけでこれほど物語を表現できるのか。90年以上前の作品に感動できることに驚いた。狂気の演技はまったく古びていない。
終盤の私刑に関するディスカッションは、始祖にし…
このレビューはネタバレを含みます
とんでもなく恐ろしい映画だった。
第二次世界大戦直前、そしてホロコーストへ突き進んでいく直前のドイツ社会を描いているわけだから、とにかく暗い。
そして、連続殺人犯が世間を騒がせているわけだから、…
カメラを少ししか動かせないだろう時代に迫力があった。監督トーキー初作品だそう。
朗読に無声動画がついているようで見始めは字幕を追うのに忙しかった。
階段と口笛が怖さを増幅。
葉巻の煙でどんどん白くな…