裸足のピクニックの作品情報・感想・評価

「裸足のピクニック」に投稿された感想・評価

りっく

りっくの感想・評価

3.3
中島哲也「嫌われ松子の一生」を彷彿とさせる、ある女が行く先々で不幸な目に遭い、そして周りも不幸にしていく不条理コメディ。

あまりにも酷い目に遭い、それまでの生活がリセットされた主人公が、今まで手に入れなかった家族の団欒を掴もうとするが、掴もうとすればするほど理不尽な返り討ちにあう、ラストはそれがカオスの領域まで達するカルトな一作。
りえ

りえの感想・評価

3.5
可哀想な展開なのにぶっ飛んでるから?主人公の不幸感があまりないから?笑えて面白い。ブラックコメディとしてみたらきっと楽しめる。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.0
2019.1.19 CS

やや暴発しすぎな感はあるが、創意(と悪意)に充ち満ちたアイデアが弛みなく最後まで持続する。ペットボトルの落下→ドロップアウト、残存するエスカレーター・回転椅子・ブランコの運動、『家族ゲーム』以上に異質極まりないラスト…
平凡な女子高生がキセル乗車をしたことを皮切りに様々な不幸に見舞われていくブラックコメディ。

主人公がドン底に堕ちていく作品は数多く観てきたが、本作のエグさ、禍々しさは唯一無二な感じ。コーヒーで例えるならブラックインソムニア級である。

映画版ドン底に堕ちた人ランキングがあるのならば、本作の主人公・鈴木純子は(墜ちるだけに)間違いなく最下層に鎮座していることだろう。

鈴木純子という一人の人間の人権を奪いとって苛めて苛めて苛めまくる、悪趣味の極み。後味の悪すぎる結末(もちろんハッピーエンドだと捉える人もいるだろう)も今だと苦情がきそうなレベルだよ……。

それと留守なのを逆手に取って他人の家に入り込み生活をする謎の女・祥子の存在が非常にユニーク。
キセル乗車がバレたことをきっかけに、理不尽なまでに次々と不幸に見舞われる女子高生を描くブラック・コメディ。矢口史靖監督の劇場長編デビュー作。捨てる神あれば拾う神あり、でも神のなかには貧乏神もいる。謎の女・祥子のキャラクターが秀逸。ニャンニャン写真。桂田銀座商店街。"順子 命 殺る"。陽のあたる小径。♪うの花。「私が欲しいのは団欒なのよ」
矢口史靖の監督デビュー作。キセル乗車がバレた事で、女子高生がどこまでも道を踏み外す物語。

二作目の「ひみつの花園」が活躍型サクセスストーリーであるのに対し、本作はどこまでも堕ちていくルーザー型のジェットコースターだった。

不条理な出来事が次々に積み重なり主人公を貶めていくが、不思議と悲壮感は無い。ブラックで即物的なコメディが淡々と展開される様は、クールな笑いを誘う。

時折、登場人物たちに訪れる安息の場面は、80〜90年代の日本映画が持ってたモラトリアムな情緒を含み、魅力的な時空間を形成していた。
ayamugi

ayamugiの感想・評価

-
不幸のどつぼ、、苦笑いしながら目が離せない感じで夜中チカチカしてた記憶
学生時代、京都の文化館?みたいなところで見た作品。見て5年以上になるのになぜか忘れられない。普通の女の子がちょっと悪い事をしただけでそこまでします!?みたいな不幸に連続で見舞われるところがアンデルセン童話の赤い靴とかジュスチーヌ物語(こどもは検索しちゃだめよ)みたいな理不尽さを感じる。でも悪い大人はそういう、うら若い少女が理不尽な不幸に見舞われていく様を、安全なところで見たくなるんですよね。。。
santasan

santasanの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

女子高生を襲う不幸の連鎖。普通ではありえない不幸にどんどん見舞われるが、その落ち幅の大きさがギリギリの笑いへと繋がっていくところが矢口監督らしい。荒削りながらも表現への情熱を感じさせる。
悲惨過ぎて笑った。
矢口史靖監督のデビュー作。
人が酷い目にあう状況を
え、笑っていいのか?から
もはや笑うしかねえww
に振り切らせる
ノンストップなスタイル変わらんな。
まあとにかく不幸の連続。
あり得ない不幸が連続すると
脱力した笑いが止まらなくなる。
髪に火がついたり、食中毒になったりする辺りは
ウォーターボーイズとスウィングガールズを観てる人には
ニヤリとするものが。
コケて骨壷の遺骨が道路に散乱したところに清掃車が横切るのが
一番笑えた。

高校生の憂鬱な毎日を
叙情的に撮る手法をかなぐり捨て
ドツボな状況を把握し切れず
どこまでも流され続ける女の子を
カワイソーじゃなくてええんやで?
ワロトケワロトケ!
と暴走気味に
荒削りに追い込んでく
矢口監督のクレイジーっぷりは今も不変。
でも、ラストは収拾つかなくなって投げた感が否めない。