小津安二郎と笠智衆さんは安定のよさ
笠智衆の表情と声がなんとも人の心に響く組み合わせで
この当時のセリフの言い方はどこか棒読み感はあるのだが
むしろそれが良いと思えるようなお声をされていて
この…
笠智衆がノリコに
幸せや夫婦の価値観を語るセリフが
説教くさくなく、押し付けることなく
静かに響く。
ノリコが自分へ注いでくれた愛情。
その信頼からあのセリフが湧き出てくるのがわかる。
思うよう…
お恥ずかしながら小津安二郎作品は「東京物語」に続いて2作目。
笠智衆が演じるお父さんの一言一言がたまりませんね。観ていると祖父のことを思い出します。昔の日本のおじいさんってこんな感じでしたよね。
話…
戦後の個人主義の台頭によって伝統的な家制度が緩やかに解体されつつある時代を背景に、二重の別離を描き出す。
一方は肉親としての父と娘の絆の断絶であり、他方は家父長制的な家族観という制度的束縛からの解放…
切ないな〜今と違って、結婚=親子の縁が切れるようなある種お別れみたいな通過儀礼だったんだなと。そしてずっと父と子で暮らしてきた2人なら尚更。
紀子の気持ちはファザコン的な意味じゃなく、結婚に乗り気じ…