茶道に始まり能に続き花嫁衣装に終わる。カメラワーク以上に徹底した様式美で舗装された時流の厳格さが、そこからうっかり漏れ出た親子のどうしようもない感情を際立たせる。
清楚とは程遠いぐらい爆発してる原…
優しい。いい話。
終盤の父の説教とラスト数分を観るために観る。そんな映画。
娘と父の関係。2人の優しさがよく、日常的な作風もいいのだが、ちょっと話が長い気がしなくもない。
というか、序盤の電車と、…
『東京物語』は現代にも通ずる普遍的題材で今見ても傑作だと思ったがこっちはただ嫁に行け嫁に行けというだけの話なのでさすがに期限が切れている。高橋留美子の『めぞん一刻』を履修済なのでこれはもういいかなと…
>>続きを読むのりこ、ヘディラマーに似てる 結婚式のシーンとかめちゃくちゃ綺麗
おとうさん、本心も明かすことがないし感情表現も抑えがちなのになぜか伝わってくる演技と演出、めちゃめちゃ日本的だ
時々挟まるジョーク、…
映画を見る習慣がついてから10年、ついに小津を楽しめる身体が出来上がってきたのを感じて感動。映画としてもドラマとしても見応えあった。
あの穏やかな笑顔と社会的正論で本心をゆっくり消し潰される感じ、痛…
小津安二郎監督作品を時系列順に観てきたけど、この作品においていわゆる「小津安二郎らしさ」という型が出来上がった感がある。画の構図、台詞回し、人物の正面のショットの反復による会話劇、人生の哀愁など、我…
>>続きを読むこの時代の他の作品はまだあまり見ていないけれど、小津監督の作品はシンプルな演出でありながら人物の情感がよく表れているのだなと感じた。
とりわけ、原節子と笠智衆はその表現の仕方が正反対。
原節子はそ…