アリババと40匹の盗賊の作品情報・感想・評価

「アリババと40匹の盗賊」に投稿された感想・評価

mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.0
初期東映動画の黄金期をちょっと過ぎた時代の作品。やっぱりちょっと低迷している印象はあるかね〜?
アラビアンナイトのアリババの話ではあるが、アリババと盗賊団頭領の子孫が、善悪逆転して戦う、という話。

設定からしてちょっと凝ってる、というか凝り過ぎな感じもする。
が、オリジナルの様にアリババを主役にすると、結果的に盗賊団を殺さないとイケナイので、児童向けとして扱い辛かったのかもね。
それに悪い王様をやっつける善良な市民という方が、判官贔屓で感情移入しやすいと判断したのかもしれない。

それより絵の濃ゆさの方が目を見張る。絵のタッチもマンネリにならず色々模索していたのだろうが、おそらく今作はハンナバーバラを意識したんだろうね。
ランプの魔人の独特過ぎるデザイン。ブヨブヨしたピンクの塊でうっすら毛も生えてる。キンタマみたい。前身がピンクで口の中が黄色というアバンギャルドな色彩に中毒性があるわ。

ハックが率いることになった盗賊団がみんな猫。これが全然可愛くないんだな(笑)なんか任侠物のパロディのようなギャグが多くて時代も感じさせる。

声は今では名優なった人ばっかり。主役のハックに大山のぶ代。アリババの子孫に大塚周夫。ハックの連れのネズミに滝口順平。アリババの手下に田の中勇。ランプの魔人に富田耕生。猫のボスに内海賢二。猫の手下に納谷悟朗。なんすか?これ(笑)

全体的にスラップスティックでドタバタが楽しいコメディだが、動画としてはそんなに動いてない。魔人がランプから出てくるシーンは毎回同じバンクだし。動画の醍醐味はそこまで無いかな。

でも1時間弱の物語なのでサクッと見れる。
今作は『アリババと40人の盗賊』の視点を変え、盗賊の宝を盗んだアリババが悪人と言う解釈。いや盗賊も悪いし、それを横取りしたアリババも悪いだろ。とにかく、今作は悪人同士の子孫が争うと言うくだらなさ。
しかも40人の盗賊は盗賊の頭の子孫ハック、ネズミ、38匹の猫、アリババはオカマ口調のチビ(なぜか顔と声がブラック魔王に似ている)、ランプの精は毛むくじゃらの魔物にアレンジされている。
見どころは、子供向けのナンセンスギャグを大塚周夫、富田耕生、田の中勇、永井一郎、滝口順平、内海賢二、納谷悟朗などがノリノリの声と演技で笑せてくれるところ。みんな元気いっぱいだ。
作画は今までの丁寧なものとは異なり、枚数を減らし、いかに効果的にキャラを動かすかに重点が置かれているが、劇場版としては物足りない。
ムリして観ることはないと思う。
hideharu

hideharuの感想・評価

2.6
2018.3.5 DVDで再見。
子供の頃に見てます。話は覚えていなかったけれど、ランプの魔物がとても印象に残ってた。

まず今までの「アリババと40人の盗賊」では無くて全く新しい話として、33代目のアリババと盗賊の頭の子孫の対決と言うのがオリジナリティがあって良かった。

もともと60分もないから展開も早くて面白いと思うけど、キャラのデザインが何だか生理的に受け付けなくて残念です。

声優は大御所と呼ばれる人ばかり、男性陣で占める中で紅一点の大山のぶ代が主人公を演じてます。
青二歳

青二歳の感想・評価

5.0
東映ナンセンスコメディアニメ。最高。トラ猫「おひけぇなすって。てめえ生国と発しますは…」ハック「よせやい、そんな事すると人気が落ちるぜ」トラ猫「そうですかい、エヘヘ♡」東映アニメーションの東映メタネタ笑。もうやだかわいい♡もぅ( ੭ ˃̶͈̀꒳˂̶͈́​ )੭⁾⁾
“アラビアンナイト〜シンドバッドの冒険”('62)ではシリアス路線でしたが、同じくアラビアを舞台としながらもまぁナンセンスな仕上がりに。“ジャックと豆の木”('74)並みに素晴らしいナンセンスコメディ。

おはなしはアリババ33世の支配するアラビアのどこかが舞台。ベースとなるアリババ1世くだりは影絵を使ってエキゾチックに仕上げつつも、どら猫たちのナンセンスなミュージカルも挿入されいい塩梅。
そもそもランプの精がこのDVDジャケのピンクの化け物ですからね。エギゾチズムもクソもないナンセンスさ。たまらん。