双子を金持ちの夫妻がもらう。
「エレニは あきらめなさい 娘として育てた子 それを妻にはできない 哀れな弟… ダナエが疫病で死んでから 恋に狂った 教会で あの子のすぐ後ろにいた 式…
寓意でありまたひたすらに現実でもある
近現代ギリシャは大戦後に内戦もあってソ連からの支援を受けた反乱軍と政府軍が戦って〜といった話を聞き齧ってはいたので、北の方のテッサロニキじゃそうした対立が一段…
テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』を観ていて印象的だったのは、象徴的なモチーフを多用した心象風景と、長回しによる時間の表現である。
印象的なモチーフとして繰り返し用いられていたのは水、布、ウエ…
今も悲嘆の声が、絶望の叫びと銃声が聞こえる。
少年の手を求め、すがる。
傷の癒えない街。音楽の溜まり場。
孤独に苦しんで、恋に狂った。笑って泣いた。
夜も昼も1人。
憶えてる?いつか2人で河の始まり…
テオ・アンゲロプロス監督作。
ロシア革命によって難民となったギリシャ人エレニの波乱の半生を描いたドラマ。
本作は「20世紀三部作」の一作目として製作されているが、アンゲロプロス監督の急逝により二部…
流浪の旅
「私は難民です いつどこへいっても難民です」 夜も一人、昼も一人
スピロスの死、ニコスの死、ヤニスの死、ヨルゴスの死。アレクシスは慶良間島で死んだのか。
ゆっくりゆっくりひいていく印象…
ギリシャ近代史に翻弄された女性たちの群像を、エレニ=ギリシャの擬人化に託して描いた叙事詩的な傑作長編。悲しげな調べに乗って現れる様々なイメージはどれも美しくも寂しげである。最後のエレニの叫び声こそ、…
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