このレビューはネタバレを含みます
冬の光。
その名のとおり、かすかに射す光のような作品。
ラスト、トマスはほとんど誰もいない教会で礼拝を始める。信仰も希望も愛も失っているはずの彼が、それでも祭壇に立つ姿に、本作の静かな力強さが宿って…
神の不在という重いテーマだけど、人生論や人間関係への悩みという具体的で共感しやすいトピックに落として語られていたので、そんなに詳しくなくても面白く見れた。
神の不在、および聖職者という肩書きがカギ…
教会に入る光を緻密に計算して撮影してるのが分かる。ラスト床に膝をついて祈る女の横顔の輪郭を細く縁取る光が物凄く幻想的だった。お前のおせっかいだけじゃなく近眼すらウザいと言われたのに神父のために尽くす…
>>続きを読む絶対好きだと確信があったけど、好きすぎる……!!😭
あと100回見ても満足できると思う
建物の撮り方も人の撮り方も上手すぎるけどメンヘラ女のカメラ目線のガンギマリ方が凄まじい
役者も上手い。第七の封…
物語の終盤、従者が牧師に対して、イエスの受難について質問をする。イエスは肉体的な苦痛ではなく、もっとほかに苦痛があったのではないか?と。
『ゲツセマネでは?イエス様の悲痛の声を弟子は聞かなかった。…
神の沈黙。
妻を失って以来、信心に自信がなくなった牧師トーマスは婦人の夫ヨーナスの悩みを解決して欲しいと頼まれるが…
神への存在意義を問い質す本作。牧師であるトーマスが信仰への関心が薄れていく様…
久しぶりにベルイマンを観たし、人生で観た最後のベルイマン映画でもあり、ヒロインの真摯な感情に感動したのか、それともベルイマンの撮像力と映像理解力に秀でた作品で、東洋と西洋の文化の違いは感じられないが…
>>続きを読む【世界認識の方法】
🕯核戦争で世界が終わる!という神経衰弱に陥った男が後半呆気なく自殺する。
🌍タルコフスキーの『サクリファイス』の先駆けとも言える終末モノの一つであり、牧師の内的葛藤を通して世…
このレビューはネタバレを含みます
人間存在のちっぽけさ、その限界をシリアスにまざまざと見せつける。
往々にしてある「神の沈黙」というテーマ。
果たして我々がすがる神という存在は絶対的なのか。転じてその不在すら思い込む。
神が介在せぬ…
信仰心の脆弱性を描いた傑作。妻に先立たれた牧師の元へ中国が原爆を作るニュースを見て原爆への恐怖を抱えた男とその妻が祈りを求めてやってくる。
妻が死んだことで信仰心に懐疑心を持っていた男にとって、原…