泣きながら馬の首を抱きかえたニーチェの逸話を基に着色したクラスナホルカイ・ラースローの原作をタル・ベーラが映画化
邦訳が殆ど出てないクラスナホルカイ・ラースローがノーベル賞を受賞したので本作を初鑑賞…
神は死んだ。人間は存在することを宣告された。日常は儚く、退屈である。風はあらゆるものを呑み込んでしまった。それでも彼らは今日も水を汲み、芋を食べ、火を灯す。彼らは風に向かい合っている。荒れ果てた大地…
>>続きを読む崩壊しつつある世界と荒廃していく精神が並行して描かれる。外界は絶えず変容し続け、砂塵が土地を不毛へと変えていく一方、内側の生活はジャガイモと仕事の終わりなき反復に閉じ込められている。この齟齬は、時間…
>>続きを読む2011年、洪/仏/独/瑞、モノクロ
、ドラマ。
現時点でタル・ベーラ監督の最後の映画作品。
(本人が明言)
哲学者ニーチェのあるエピソード(動かなくなった馬に手こずった御者が激しく鞭打っている…
根性試し
哲学者ニーチェの世界観を描いた世界終焉までの一週間何も起こらない退屈な親子の日常を淡々と綴ったモノクロ作品。何かある次にきっと何かあると眠たい目をこすりながら150分根性で観続けたが結局…
これぞ芸術って感じの映画。褒めてるわけじゃなく、誰が見てもそう感じるだろうって意味で。
これがタルベーラらしさでもあるが、やはり飽きてもくる。物語のどこから見てもいいような映画。これが好きな人は途…
スタイリッシュな画面構成と引き算の美学に裏付けられた長回しの持続する快感は見事というほかなく、極めて単調な展開が新たな世界の始まりをも予感させる巨大な生き物の深く長い呼吸のようにすら感じられる。起床…
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