ニーチェの逸話を題材に荒野に暮らす男とその娘、一頭の馬のたどる運命を描く。
荒涼とした大地が広がる人里離れた農場に暮らす貧しい農夫とその娘が、日々の単調な生の営みを繰り返しながら少しずつ追い詰め…
サタンタンゴに魅せられて、数日間で、取り憑かれたように手当り次第のタル・ベーラ作品を観た。
スコア5は付けないと決めていた。
サタンタンゴでギリギリ踏みとどまったものの、耐えられなかった。
映画…
ショットの悦び。単純で原始的なものであり、ほとんどリュミエールの感じただろう悦びに近いのではないか。風が運動を止める。映画を終わらせる。焦らないで、映画の時間に身を浸して見てほしい。
タルベーラ…
ニーチェが精神崩壊するきっかけとなった、トリノで抱きついた馬のその後という設定が、奇想天外過ぎる。
風とジャガイモと父娘。
絶対こんな場所で暮らしたくないと思わせる、一日中風が吹き荒れ乾いた、ディ…
不毛の荒地で生きる農夫とその娘の6日間を
峻厳な映像と深淵な世界観で紡いだ
ハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督の代表作。
いつもと変わらない日常に
徐々に漂い出す絶望の気配。
はじまりは虫の音か…
モノクロで会話も少ない父と娘の6日間。
風も強く、食料は限られていて
老いていく馬。
起きて、食事して、ちょっと用を済まして
食事して、眠る。
欲もなく娯楽もなくただ暮らす父と娘。
私は…