驚異的な長回し、力強い近景、美しい遠景、昔の欧州田舎そのものの建物、右手が効かない父とその娘の清貧な生活。
素手で食べるジャガイモ、起き抜けのパーリンカ、そして、全ての者に平等に訪れる黙示録と厳しい…
猛然と白い風、黒い馬
何一つ当然ではないと、生きる灯火。
長回し、FIXで撮るそれとは別様。トラック、クレーンをふんだんに使い、精密に。その失敗の出来ない緊張感と集中力が、神が死んだ世界の荒野に生…
特異な映像表現ではあるけれど、割らないというより割れないというか、局所的な長回しでもなくて、一見すると凄いように見えてしまう欺瞞に満ち溢れたショットの集合体。「会話」のみでやれば良いのに、説教じみた…
>>続きを読む目の前にあるものを、そのまま現実として人は認識しているわけではないことを、認識論的に描いたのが『サタンタンゴ』(1994)だとするなら、この『ニーチェの馬』(2011年)に描かれているのは、ポール・…
>>続きを読む12.11.2020
12.13.2021
07.04.2025
三度目の鑑賞の今回が実は初めて寝落ち休憩しなかった鑑賞だということを白状しておく。どころか眠気さえ起きなかった。全てのシーンが真に…
彼らが今の生活を、住む場所を、するべきことを変えられないのではなく、変わらない選択をしているのだと思った
それはきっと意識的怠惰≒無意識的怠惰とでも言えるような、境界線の曖昧な、不確かだけど決まり…