心中天網島のネタバレレビュー・内容・結末

『心中天網島』に投稿されたネタバレ・内容・結末

別に黒子がいなくても好き

篠田正浩は生真面目さが仇にならない。

近松門左衛門原作。
8割くらいセット撮影。時代劇なのにオープニングは何故か現代の製作の裏側みたいなシーンから始まり、劇中に黒子が登場し、登場人物が突然フリーズしたり、となかなかのアバンギャルドっぷり…

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黒子に予感される死
暗闇に浮かぶ女の顔
義理、義理、義理
義理から、死から逃れようとする男と女

黒子によって規定される人形浄瑠璃
その黒子を、一種の神を作用させた映画
神によって導かれる死
鳥居

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近松門左衛門による人形浄瑠璃の名作を、アヴァンギャルドに味付けしたATG作品。

激情の愛と義理人情の狭間に苦悩する、妻子ある男と女郎の心中物語。

甲斐甲斐しくも男を支え女郎にも義理立てする妻が出…

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寄り添うように横たわったふたりの姿がずっと目に焼き付いている

岩下志麻、美しい、ずっと観ていたい、聞いていたい。
旦那様が撮ってると思うと余計エロスを感じてしまう。
そして、女優魂を感じさせる。

中村吉右衛門も、どんだけダメダメな男でもなんか惚れてしまうのが…

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・人間にやらせる人形劇、見せ黒子、面白い……!!
こんなん黒子が操ってなかったらギットギトで胸焼けしてしまう。

・冒頭でかんとくが墓石のフェチズムとか話してくれてたお陰でその辺を意識して見られた。…

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 なるほどATG映画の傑作と呼ばれるに相応しい、攻めた演出で楽しめる。
 簡素なセットの中を役者と黒子たちが躍動し、死ぬか死なぬかのサスペンスが楽しめてシンプルに面白い。(まあ死ぬことはわかってるん…

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「元禄時代には近松門左衛門が出て、人形浄瑠璃が盛んとなる。作品は心中ものと呼ばれ、代表作に曽根崎心中などがある」

と、中学日本史くらいでもう出てくる名前ではあるんですが、中身的には中高生くらいに見…

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日劇文化で『無常』との2本立てで鑑賞。
中村吉右衛門に短刀で喉を突かれて絶命する瞬間の岩下志麻の表情が実に美しく、今でも鮮烈に記憶に残っている
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