悲恋に酔いしれ突っ走る2人に、正直ついていけないよ感が否めず…が、役者、特に二役を演じ分けた岩下志麻氏は素っっっ晴らしかったです。吉右衛門氏も若い上に泣くシーンが新鮮でした。
セット美術に音楽、また…
これは、近松門左衛門の人形浄瑠璃を映画化した異色作だったけど、私は高校生の時に名画座で観て、こんな映画もあるんだと思ってびっくりしたものでした。
日本の古典芸能というのは、生で観ても難解で、なかな…
意味構築のプロセスに目を向ける、語り方に目を向けさせるって点では、セット壊しとかカメラ目線とか黒子に焦点を当てるとことかが自己言及的なのかな
溝口の『近松物語』と比べると、いわゆる濡れ場を描くかとか…
頭から足までこの世は金。垂らしたぶらかすが仕事。人ひとり殺すのは後で取り返せないがその先まで考えてない。肌身離さず持った手紙。同士の義理。これが務め。今は言えないが黙って通してくれ。連れ去られて他人…
>>続きを読む【真の主役は黒子たち】
人形浄瑠璃と歌舞伎と現代演劇を足して3で割ったような映画。ストーリーはほぼ原作通りだが、演出の斬新さ、無駄を削ぎ落とした美術と音楽の無常感、二役を演じた岩下志麻(公開時28…
篠田正浩監督による同名の人形浄瑠璃の映画化。伝統と前衛の合わせ方がカッコいい。
紙屋治兵衛(中村吉右衛門)と遊女小春(岩下志麻/一人二役)が恋仲になるも、妻のおさん(岩下志麻/一人二役)の手紙を受…