近松門左衛門の人形浄瑠璃の映画化。妻子のある男と娼婦との悲恋の物語を、男の妻を絡めて描
く。面白く観れた。
黒子を登場させたり、大きな字の書かれた舞台装置など、演出が前衛的。岩下志麻が娼婦と妻の二…
(しんじゅうてんのあみじま)
本来なら黒子は見えないものとして扱われるのに、やっぱり篠田正浩監督はひと味違う。黒子の顔をアップにしたり、台詞を与えたり、登場人物を導く役割を果たしていて、物語の中でし…
モノクロームの質感と黒子の配置の感じは終盤まで見てなんとなくベルイマンを感じさせた。
近松門左衛門ものは大概悲恋に引っ張られて悲しい話に見えてしまうのだが黒子の存在によって却ってやたら主人公の不甲斐…
このレビューはネタバレを含みます
黒子に予感される死
暗闇に浮かぶ女の顔
義理、義理、義理
義理から、死から逃れようとする男と女
黒子によって規定される人形浄瑠璃
その黒子を、一種の神を作用させた映画
神によって導かれる死
鳥居
…
内容も面白いしいかにもATGっぽい作品。
前衛的な演出もてんこ盛りだし近松門左衛門原作だから話も普通に面白い。
同じくATGの曽根崎心中も良かったがこっちも良い映画だ。
そういえば女囚701さそり…