【岩下志麻の限界】
篠田正浩監督作品、1969年、モノクロ。
近松門左衛門原作の映画化。
ただし黒子を登場させるなど、人形浄瑠璃的な雰囲気を濃厚に出して、アートとしての映画を強く意識した作品…
モノクロームの質感と黒子の配置の感じは終盤まで見てなんとなくベルイマンを感じさせた。
近松門左衛門ものは大概悲恋に引っ張られて悲しい話に見えてしまうのだが黒子の存在によって却ってやたら主人公の不甲斐…
短文感想 70点
かの近松門左衛門の人形浄瑠璃の演目である「心中天網島」を映画化したもの。黒子が出てきて以下にも芝居というものを見せつけている感じがあり興味深かったですが、物語としてはそれほど感銘を…
確かに黒子ががっつり出てきて人物の動きをサポートしたり、その作り物感を強調するような抽象的なセットは興味深いけど、やっぱり平場の人間の動きが全然面白くない。そうなると「所詮はにんげんも何かの操り人形…
>>続きを読む1982年4月17日、並木座で鑑賞。(2本立て)
黒子を使った演出や、モノクロ映像が印象的ではあったが、前衛的すぎるこうした作品はあまり好みではない。(でも、観に行ってしまうが…)
岩下志麻の美…
黒子をおもいきり映したりだとか、舞台装置の抽象的な書割とかが良くも悪くもATG的で微妙な気分になる。これなら浄瑠璃や歌舞伎を見たほうがよい。画面には釘付けになるも、それは岩下志麻の幽玄な存在感や、近…
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