岡本喜八の反戦メッセージはいつだって力強くて、それでいてめちゃんこ面白い。シリアスとユーモアの両極端の端と端を両手で握って一度に出してくる。
そこに主演、三船敏郎である。
1965年1月3日公開…
武器ではなく楽器を持っていたかった少年たちの話。
戦争映画でこれだけ登場人物たちが音楽を奏でているのも珍しい。ある意味ファンタジー的な世界の中に戦争のリアルな残酷さが描かれていて、岡本喜八の戦争はい…
『血と砂』
東宝・三船プロダクション
1965(昭和40年)
(U-NEXT)
「三船敏郎扮する鬼曹長と黄塵吹き荒ぶ北支戦線で楽器を武器に戦った十三名の少年軍学兵の話である」(予告編)
持田一等…
脳が消化しきれない勢いで狂躁的な画を繰り広げるさまが、もの凄かった。
軍楽隊の曲にのっての戦闘シーンなど白眉。
登場人物がこちらの予想をガンガン裏切るようなテンションで動くのに、最後にはちゃんと反戦…
皮肉、痛烈な喜八節、苛烈な反戦映画。
ジャズ演奏がとても効いていて、圧巻のクライマックスつながっていく。さらに、これが後年の「ジャズ大名」にもつながるのだろう。
慰安婦描写はドキッとするけれど、た…
戦場に響く賑やかな音楽が場の空気と対極で、担当の楽器名で呼ばれる少年兵たちが純粋無垢でかわいかった。こんな子たちでも、楽器を武器に持ち替えて戦わなければならない不条理さ。
そして、戦場においての性処…
音大をでたばかりのジャズメンたちが中国戦線に配属され三船敏郎の隊長の元で
不条理な闘いをしいられるファンタジー。ファンタジーなのは従軍慰安婦である団令子が演じるヒロインによるところが大きい。
お春…