再見。小津の作品には珍しく関西が舞台。大映映画なんだがセリフの言い方は以前の映画と変わらず。京マチ子の演じる嫉妬の雰囲気が非常に普通で演技しているのかわからないくらい上手い。顔はあんまり好きじゃない…
>>続きを読む「昭和を生きた」と言えるような人間じゃないのでイメージでしかないけど、昭和の夏、昭和の男と女、昭和の人間臭さが凝縮されているような映画だった。
志摩半島の港町の風景、土砂降りの中での痴話喧嘩、浴衣…
志摩半島の漁村を舞台に、浮草のごとく流れゆく旅回りの役者駒十郎、彼との婚外子を育てる食堂の女将お芳、一座の看板女優であり駒十郎の連れ合いでもあるすみ子らが織りなす人間模様を描く。
嫉妬に狂ったすみ…
親方がどんどん怖い妖怪に見えてくるの不思議。そしてラストの駅のシーンがやばい。死んだ目と生きてる目ってこんなにもはっきり映るのか!
どうでもいいけど気になったこと:すごい静かなシーンでいつも何かし…
大雨の中の痴話喧嘩さえも風情がある。
階段の登り降りや舞台小屋のつくりが夢に出てくるくらい印象に残った。
時折挟まれるちっちゃい子が可愛くて、側で起こっている人と人、男と女の攻防が普遍的でたわいの…
25年前の自作をセルフリメイクするのは、旅芸人一座として再びかつての町に戻ってきたような感覚があったのかもしれない。
劇中でも劇伴でも頻繁に音楽が鳴っていたり、大衆演劇の舞台や芸人たちのわちゃわちゃ…