志摩半島の漁村を舞台に、浮草のごとく流れゆく旅回りの役者駒十郎、彼との婚外子を育てる食堂の女将お芳、一座の看板女優であり駒十郎の連れ合いでもあるすみ子らが織りなす人間模様を描く。
嫉妬に狂ったすみ…
親方がどんどん怖い妖怪に見えてくるの不思議。そしてラストの駅のシーンがやばい。死んだ目と生きてる目ってこんなにもはっきり映るのか!
どうでもいいけど気になったこと:すごい静かなシーンでいつも何かし…
大雨の中の痴話喧嘩さえも風情がある。
階段の登り降りや舞台小屋のつくりが夢に出てくるくらい印象に残った。
時折挟まれるちっちゃい子が可愛くて、側で起こっている人と人、男と女の攻防が普遍的でたわいの…
25年前の自作をセルフリメイクするのは、旅芸人一座として再びかつての町に戻ってきたような感覚があったのかもしれない。
劇中でも劇伴でも頻繁に音楽が鳴っていたり、大衆演劇の舞台や芸人たちのわちゃわちゃ…
小津映画史上最も人を叩きまくる作品なのでは。
横暴な親父だけど、言っていることは妥当だし、最終的には相手に微笑んで譲歩する姿勢に心を揺さぶられる。
ロケ地は三重の志摩らしいが、当たり前かもしれない…