なるほどー!先にラングが脚色した「仕組まれた罠」を見ていたので違いを楽しみながら見てみた。
原作も今作もフランス人によるもので、ラング版の「大幅な脚色」ってのはアメリカ人に寄せたものなのかなと思えた…
人間の理性がいかに脆く、暴力的な衝動の圧力にさらされているか。「好き」「大好き」「ぶっ殺す」が情動のグラデーションではなく連続する一つの線上に並び立つのがヤバい。同値であるがゆえに愛と憎しみは容易に…
>>続きを読む鉄道機関士ジャック(ジャン・ギャバン)は二面的なパーソナリティーをもつ人物として描かれる。表向きの顔は、職場の仲間から好かれ、自分が操縦する機関車に「リゾン」と愛称をつけるほど仕事に愛着を持ち、誠実…
>>続きを読む男が両方とも問題を抱えており、ラング版のグレン・フォードに当たる人物(ヒーロー)の不在が際立つ。突発的な衝動が存在そのものをサスペンスへ仕立て上げる構造。
特にジャン・ギャバンのそれは原罪的なもので…
ジャンギャバン目当て。犯罪ドラマで機関車が全編をとうして見れる作品。殺人の発作がある機関士のギャバンこの時期まだ腹が出ていない?監督ジャンルノワール、シモーヌシモン出演を綺麗に撮ってます。日本公開は…
>>続きを読むフランスの巨匠ジャン・ルノワール監督のサスペンス。
設定だけで観たくなっちゃうキャッチーさ。
殺人シーンのリアルさと男を惑わすファムファタールなヒロインが印象的。
1938年製作とは思えぬ美しい構図…