キャット・ピープルの作品情報・感想・評価

「キャット・ピープル」に投稿された感想・評価

もた

もたの感想・評価

3.5
ジャック・ターナーの映画2本目。スタンドライト落とすの好きらしい。嫉妬すると覚醒してしまうという予定調和な設定だが、これによって恋愛要素は格段に面白くなっている。
夫婦倦怠モノであり、異類婚姻譚であり、モンスター映画であり、
ホラー映画。
冒頭ヒロインがヒョウの絵をどのように描いていたか?が一瞬明かされるんだが此処に彼女の悲しい性があるにも関わらず、あっさり風がそれを吹き飛ばしてしまう。
夜の尾行、二人目の女愛した男の距離等、特筆したい細部が多すぎる70分強!
特に猫族の末裔である彼女は愛する男と話す際自覚の有無に関わらず警戒する小動物(猫!)のように距離を取りながら話すのに対して、浮気相手(?)は同テーブルに着座したりすんなり同一フレームに収まったりする。
こういった語らず魅せる細部が彼女が檻の中のヒョウを解き放つきっかけになり、何とも虚しい結末への伏線となる。
傑作!
夜の映画。夜の舗道のシーン(あのバスの登場の仕方!)はもちろんだが、とにかく室内のシーンが堪らない。明かりを消した室内の照明の素晴らしい暗さ、黒さ。もしくは誰もが言及するプールでの恐怖シーンや、レストランで話し掛けてくる猫顔の女のクローズアップショットの異様さ。
(もしかしてイット・フォローズの元ネタはこの映画?)
社長

社長の感想・評価

-
影としめやかな動きが持続させるリズム。夜道の中の尾行のシークエンスは繋ぎといい、各ショットの距離感といい素晴らしい。
夫の心変わりとイレーヌの変貌の推移が分かち難く結びついた悲恋でありサスペンス。
自分が猫族の末裔で興奮すると豹に変わると信じ込む女性のクラシックホラーという紹介が多いが、これは純粋な悲恋ものであると思う。
イレーヌが本当に猫族かただの本人の思い込みなのかは大した問題ではなく、浮気する理由をみつけ同僚といい感じになる夫や下心満載の精神科医などの不実を制裁する構図と、レオパルドマンでもあったような(こっちが先だけど)見せない演出が重要なのだと思った。夜道のストーカーやプールでの天井への水の反射と黒い影や精神科医との攻防など見えない恐怖を煽る演出が巧み。その部分は美しいホラーの手法だな〜とうっとりする。うっとりする場面でもないけど。
他の方も言ってるように神秘的なキャットピープルとあんな腑抜けたお坊ちゃんの恋など最初からそもそも無理なのだ。100回出直してきて欲しい。

それにしても日常的に仕込み杖持ってる精神科医ってイヤすぎじゃない?
Catman

Catmanの感想・評価

4.0
1942年公開。猫人間の姿を直接見せず、気配だけでその存在を仄めかすのがイイ。それを映像でズバリ描かないのは当時の技術的な限界が理由ではなく製作者の美意識によるものだと感じられます。呪われた猫族の物語なんて実は主人公女性の妄想なのでは?と思わせるサイコスリラー的な演出。闇と陰影を強調する映像。夜道のストーキングシーン(現代ではスタンダードな『リュートンバス』と言う技法だと学びました)や、リメイク版でオマージュされていたプールのシーンは出色。この戦時下に制作された映画でさり気なくレイシズム批判を忍ばせる精神も素晴らしい。1982年のリメイクも好きだけど、本作の方がより高い品格があります。

ところで、音楽CDに比べて映画ソフトの簡素で粗雑なパッケージングに私は普段から不満を抱いているのですが、このディスクを購入したところ、映画評論家とライターの二人による質の高い解説シートが付いていて感心しました。こうした気持ちの入った丁寧な仕事がファンを増やし、市場を拡大する事に繋がるのはないでしょうか…って思ったけどストリーミングの時代になってフィジカル自体の需要が無くなって、ライナーノーツ的なリーフレットはもちろん、ジャケットなんかも消えて無くなって行くんだろうなぁ(涙)
nasty

nastyの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

Blu-rayで鑑賞。
数日前に観た恐怖映画の方が良かった。
猫族出身の女性がヒョウに変身し、人間を襲う。ヒョウに変身するシーンは直接的には描かれていないが、当時の技術では正解か。
青猫

青猫の感想・評価

-
影の恐怖演出は市川崑の代名詞かと思っていたが、この作品が正に元祖か。
現代社会にフィットする、今リメイクしたらいいと思う作品。
猫娘が可哀想だ。
しゅう

しゅうの感想・評価

3.8
字幕版を鑑賞。

当時の精神医学的な知識も取り入れて、サイコサスペンスと伝奇ホラーの狭間で観客を惑わせながらの展開が見事。出来ればその謎を残したまま終わってくれれば、もっと良かった。

だいたい、「生まれてこれまで一度も困った事が無い」などといけしゃあしゃあと宣う様なボンボンが、キャットウーマンを幸せに出来る筈もなく。彼女にはブルース・ウェイン的な闇を持った男こそ相応しい。
冒頭の動物園で男女が出会うシーンで音楽演奏家が流れるようにカメラの前を通り過ぎるシーンと猫の呪いを持った女性がペットショップに入った瞬間動物たちがいっせいに騒ぐシーンがとてもよかったけど中盤ウトウトしてしまったせいでその後についていけなくなってしまった… …プールで怪異に襲われるのはイット・フォローズ思い出した
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