1984年🇩🇪ドイツ 東ベルリン
国家保安省の局員が反体制の疑いがある劇作家の盗聴をする主人公。
次第に盗聴側の気持ちがわかってしまい、
反体制派に協力した事で、自分が疑われてしまう。果たして…
国家に翻弄されるのは、いつも善人。
良い行いをしようとするものが痛い思いをし、私利私欲のために生きるものが蜜を吸う。狂った主義の犠牲。もう少し主人公がなぜ心動かされたのか観たかった。あれだけ尋問して…
歓喜でも悲しいでもない、最後に静かな涙が出た。なんというか、沁みた。
ヴィースラーが芸術(ソナタ)で心を動かされたようにどの時代でも、どんな環境・状況に置かれていても、心が動かされてしまうって人間…
© Wiedemann & Berg Filmproduktion