ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホームの作品情報・感想・評価

「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」に投稿された感想・評価

KeN

KeNの感想・評価

4.2
BSプレミアムシネマの録画にて。久しぶりの再見。

どれだけ道を歩き続ければ
一人前の男と呼ばれるのだろう?
いくつ海を渡れば
白い鳩は羽を休めるのだろう?
どれだけ多くの砲弾が飛び交えば
戦争は永遠に禁止されるのか?
友よ その答えは風に吹かれてる
その答えは風の中に舞っている
by Bob Dylan 「Blowin' In The Wind」

「詩とは力ある言葉。人の髪も逆立たせる。主観的真実の表現であるが、他の人が客観性を与えた時に それは初めて詩と呼ばれる。」by アレン・ギンズバーグ

「ブーイングは平気だよ。捨てたもんじゃない。優しさが人を殺す場合もある。」by ボブ・ディラン


間違いなくBeatlesら偉大なアーティストたちと共にその後の音楽、そして文学などの世界にまで多大な影響を及ぼし、2016年には遂に シンガー・ソングライターとして史上初のノーベル文学賞を受賞した“孤高の詩人”ボブ・ディラン。
そんな彼に名匠マーティン・スコセッシ監督が10時間近くにもわたるインタビューを遂行し、それをベースに貴重な未発表映像を含む当時の映像やレアな音源、更にはジョーン・バエズやアレン・ギンズバーグ、アル・クーパーら数多くの関係者たちのインタビューもふんだんに盛り込んで、彼の音楽観やアイデンティティーなどに深く迫る まさに“The Bob Dylan”ともいうべきもので、私的にはThe Whoの『キッズ・アー・オールライト』と双璧をなす音楽ドキュメンタリー作品の傑作。
ただ自伝的ドキュメンタリーといっても、彼が今もなお“生けるレジェンド”であることもあってか、本作品ではデビュー前から アル・クーパーやマイク・ブルームフィールドらが参加したバック・バンドの演奏を全面的に取り入れ彼自身の音楽キャリアにおいてひとつの大きな転機となる時期 アルバムでいえば『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』~『ブロンド・オン・ブロンド』を発表し、1966年の夏にバイク事故を起こし“消息不明”騒ぎとなった時期までのディランを描き出したドキュメンタリー作品になっている。

それにしても未だに語りぐさになっている1965年の「ニューポート・フォーク・フェスティバル」や66年のロイヤル・アルバート・ホールなどのステージで彼がアコギからエレキに持ち換えた時の観衆のブーイングや罵倒の凄まじさは何度 目や耳にしても閉口してしまう…。彼の“心の叫び”はアコギであろうがエレキであろうが何も変わっていないのに、“ユダ!”って……。

元々 テレビ番組用に制作された作品ということもあり3時間28分にも及ぶ長尺で、途中 休憩タイムがあったものの 映画館で初めて観賞した時にはさすがに疲れた…(苦笑) でも、この作品を観終わった後 しばらくの間 朝から晩まで“ディラン漬け”になったけど(笑)
かなり長尺の作品ではあるが、これからボブ・ディランの作品を触れてみたいと思っている人には是非ともおすすめしたい作品。
スコセッシが総監督に回ったボブ・ディランの自伝的ドキュメンタリー映画。かなりの長尺だがスコセッシならではの自由奔放な編集テクニックでディランの内側とアメリカ大衆文化の歴史に肉薄していく。🎸

60年代、動乱期のアメリカに突如として現れたフォーク界の救世主ボブ・ディランとそれを支えた妻や多くのミュージシャン仲間達。彼らの証言によってあの時代のフォークが如何に大衆から支持されディランは神格化されていったか、といった前半部分とステージ上でエレキを導入した「Like a Rolling Stone」を演奏した事からフォークを裏切ったと左翼学生にバッシングを受け、突然ロックへとシフトチェンジしていく過程を追った後半部分で映画は構成されている。🎸

ディラン本人に感心が無ければ観ていてもちっとも面白くないかも知れないが、フォークマニアである私(ディラン崇拝者ではないが)にとってはこれほど貴重な記録映像は滅多にお目にかかれないという意味で鑑賞中は胸が踊った。

60年代特有のざらついた映像から発散されるパワーというか、ヒッピーカルチャーそのものの熱い志が全編に漲っておりそんなスコセッシの一方的な思い入れ(?)だけでも十分買いたいところ。映像で横断するアメリカ文化史といった趣の作品。そこがまさに「スコセッシ印」なのかも知れない。
meet

meetの感想・評価

5.0
ボブディランには何が見えているだろう、と考えてしまう人が一体この世にどれだけいるのだろう。本当に同時に存在しているのか?と疑問に思う。
何があろうとも自分の信念を曲げずにボブディランであり続ける、最高にかっこよかった
Like a rolling stoneってことだよな
ボブディランは神様の声と喩えている小説があったがまさにその通りで、ボブディランの天性の作詞作曲力や常人では理解できない生き方が物凄く心地よく入ってきた。ただ、長い。
お金がないから買う気ゼロでレコード屋の試聴機で繰り返し聞いたり、どうしても聴きたいレコードを友達の家からくすねたり、人から借りても返さないレコードが何百枚もある話が好き。
まや

まやの感想・評価

3.7
当時の状況とかがわかりやすかった。
周りの人から聞けるエピソードも興味深い。
あんまりちゃんと聴いたことないけど、やっぱボブディラン、すごい!
YUZO

YUZOの感想・評価

4.1
ノーベル文学賞受賞とフジロック出演を記念しての鑑賞。
ドキュメンタリー映画として210分もありながら、ディランの歴史のほんの一握りを切り取った記録にすぎない。ウディ・ガスリーに憧れたディランのルーツがわかった。
随所に流れる当時のライブ映像がむちゃくちゃかっこいい。この時期のディランは創作、ルックス、ライブとすべてにおいて神懸かってる。

フォークからロックへの転換期はファンから批判を受けたことはこれまでにもいろんな記事で読んだことがあったが、ライブ会場でのファンからのブーイングや辛辣な感想、マスコミのインタビューなど想像を超えた批判を受けてることが興味深かった。長年活動を続けるミュージシャンにとって方向転換することは往々にしてあること。現在ではマスコミが記事で批判することあっても、ライブ会場に足を運んだファンがここまで批判することなどまずない。これも時代を反映してるんだろうか。この時期のディランは時代の社会情勢を代弁する表現者としての役割を担っており、ミュージシャンを超えた存在であったと思う。批判を受けながらも、ライブに挑む姿とインタビュアーに応える姿にディランの覚悟を見た。だからこそリリースしたbringing以降の三部作はディランだけでなくロック史において重要な意味を持つ作品となってる。
フジロック参戦前に観ることができてよかった。
うめ

うめの感想・評価

3.6
だいぶ前にNHKで放送していたので録画。
かなり長いので、何回かに分けての鑑賞でした。

ボブ・ディラン。
あまりちゃんとは聞いてこなかったし
曲もそんなには知らないのですが…
彼くらいのレジェンドとなれば、いつかは聞いてみたいと思っていたんです。
いい機会ですし、監督がスコセッシとくれば…
期待も高まります。


フォークからロックへ。
熱狂的なファンだからこそ、変化に戸惑いと怒りを隠さない。
時に傷つき
時に反発する
ボブ・ディラン。
そんな当時の空気がパッケージングされていて興味深かった。

彼には、ミュージシャンというよりはアーティストという言葉の方がしっくりくる。
音楽のスタイルは、彼にとって重要ではない。
思いを言葉にして
演奏にのせるだけ。

THE BANDのメンバー
アル・クーパー
ジョーン・バエズ
演奏する当時のかっこよさにも興奮したが、最近の姿が見れたのも良かった。

偏屈で
へそ曲がりで
でも
純粋で
ナイーブ
ボブ・ディランという人がちょっとだけ見えた気がする。

Blowin ’in the Wind
Like a Rolling stone
はやっぱり名曲ですね。
L-13

L-13の感想・評価

2.7
ボブ・ディランと聞いて想像するのと違う感じの作品だった。
フォーク~ロック変換期の観客の映像とか、マスコミに対する態度とかはリアルで面白い。まだ誰もやってなかった事をするのと、あの年齢でやり続けてるのがスゴいと思う。ある意味パンクの走りなのかもしんないと思った。
ただ長いので、好きじゃないとちょっと辛いかも。
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