生活のアクションの反復と逆行のロングショットが印象的。
セリフを排した演出はよりアクション、芝居に意識を向けさせる。
重い水を運ぶだけの単純なアクションが繰り返しにより意味を帯び始める。
そこまでが…
このレビューはネタバレを含みます
水をこぼした妻をビンタする場面で一気に旦那へのヘイトがマックスになった。
台詞がない、というより、コミュニケーションとしての言語が一切発生していない。歌も掛け声も笑い声も泣き声も、全て一方通行だ。
…
台詞を排除して、淡々と描かれる人の営みと情景……
的な作品は、実際はけっこう作られているしそれなりに評価されているけど、正直どうしても退屈することが多い。
けれどもこの作品には引き込まれた。
音楽…
このレビューはネタバレを含みます
1960年の映画。
親は手漕ぎ舟で海を渡り、険しい山道を慎重に登りながら家へ水を持ち帰る。子供は親の帰りを仕事をしながら待っている。時代背景や当時の都会であった尾道から離れ、島に住むという不便さが現…
必見映画選リストから視聴。有名な作品と知らず、全くセリフがないのでびっくりしてしまった。ロケーションが壮大だった。撮影のためとはいえ過酷だっただろうと思う。
裸の島の「裸」とはどういう意味だったのだ…
2025.02.21
監督:脚本:制作:美術:新藤兼人
出演乙羽信子(妻 トヨ)
殿山泰司(夫 千太)
田中伸二(長男 太郎)
堀本正紀(次男 次郎)
これぞ人間のいとなみ、人間のドラ…
セリフは全くなく、映像とBGMと環境音で構成され、瀬戸内海の孤島に住む家族の暮らしを描く。水道だけでなく水もない島では、本島まで毎日何度も手漕ぎ舟で往復して水を汲みに行く。過酷だとしか思えない生活を…
>>続きを読む制作費350万円、主なキャスト4人、スタッフ13人で約3ケ月間の合宿生活をしながらの、過酷極まりない撮影状況下で撮られた台詞のない実験的映画。当時、肝臓を患っていた殿山 泰司はこの間、好きな酒を断ち…
>>続きを読む瀬戸内海の孤島。一家四人が暮らしているが、電気も水もない。毎朝、船で隣の島に水と食料を入手。水は急斜面の農作物に与える。その繰り返しの日々を、セルフなしのドキュメンタリータッチで描いた近代映協製作、…
>>続きを読む